シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから9日目(爆撃を激化させてから130日目)を迎えた9月9日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続き、シリア軍地上部隊が125発の砲撃を行った。
シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日と同じ4,127人。
内訳は、民間人1,050人(うち女性186人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がマアッラト・ハルマ村、ラカーヤー村、タッル・ナール村、カフルナブル市、カフルサジュナ村、マアッルズィーター村、ハラーキー村、タッフ村、ヒーシュ村、ダイル・ガルビー村、ハザーリーン村、シャイフ・ムスタファー村を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。
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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、タスィール町でシリア政府との和解に応じた元反体制派メンバー3人が何者かによって殺害された。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(ラタキア県10件、アレッポ県8件、イドリブ県8件、ハマー県5件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(イドリブ県7件、ハマー県7件、アレッポ県4件)確認した。
AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。
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