サファル内閣が政党法案を閣議承認する一方、イラクのジハード主義者たちがシリアの反体制運動を支持していると報じられる(2011年7月25日)

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反体制勢力の動き

シリア・クルド人権一般的自由擁護機構(DAD)、シリア人権国民機構、シリア人権機構(Maf)、シリア・アラブ人権機構、シリア・クルド人権委員会(監視団)、シリア民主的自由人権擁護諸委員会(CDF)が共同声明を発表し、市民の無差別逮捕を非難した。

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シリア・クルド国民運動諸政党は声明を出し、各地でのデモ弾圧を非難した。

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アーディル・サファル内閣が閣議了承した政党法案に関して、反体制活動家のアンワル・ブンニー弁護士は「罠だ」と評した。

ブンニー弁護士は同法案が「シリア当局が依拠しているヘゲモニー精神に基づいて」作られたと述べ、「シリアの政治的自由の次元に何ら付け加えるものではない」と強調した。

またこの法律が「人権活動家、反体制活動家のいずれからも拒否されるだろう」と表明した。

シリア政府の動き

SANA(7月25日付)によると、アーディル・サファル内閣は政党法案を閣議承認した。

同法案は「政党活動を行う際の目的、基本原則、政党設立・認可の条件と措置、政党の収入、活動資金、権利・義務に関する規定を定めている」ものだという。

複数のバアス党筋は『ハヤート』(7月26日付)に対して、同法が現行憲法と矛盾しないと述べ、憲法第8条(「バアス党は社会と国家を指導する党である」と規定)の是非が広範な国民的議論を要すると指摘した。

一方、複数の高官は同法案に関して、複数政党制を保障すると述べた。

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クッルナー・シュラカー(7月25日付)は、「シャッビーハ」の事情に精通した消息筋の話として、「シャッビーハ」が週末のデモ弾圧への追加報酬がなければ、治安当局への協力を行わないとして、ラタキア県などに撤収したと報じた。

「シャッビーハ」のリーダーの一人によると、彼らはデモ弾圧の報酬として約2,000シリア・ポンドを得ているが、デモがもっとも激しい金曜日には7,000~1万シリア・ポンドの報酬が必要だと主張している、という。

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Damas Post(7月25日付)は、信頼できる消息筋の話として、ファールーク・シャルア副大統領が、ミシェル・キールー氏、アーリフ・ダリーラ氏、カドリー・ジャミール氏、アニース・カンフー氏、タイイブ・ティーズィーニー氏ら反体制知識人と会談し、国民対話会合開催の是非などについて意見を交換したと報じた。

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SANA(7月17日付)によると、イドリブ県ジスル・シュグール市の住民255人が避難先のトルコから自宅に帰宅した。

国内の暴力

ダマスカス県およびダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ルクン・ディーン区、ハジャル・アスワド市、サフナーヤー市で治安部隊が逮捕摘発活動を行い、市民数十人が逮捕された。

またクッルナー・シュラカー(7月25日付)によると、弁護士組合がダマスカス裁判所内の弁護士会館でデモを行い、約300人の弁護士が参加した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市で治安部隊が逮捕摘発活動を継続、またバーブ・スィバーア地区、バーブ・ドゥライブ地区、ハーリディーヤ地区、クスール地区、バイダー地区スィッティーン通りに戦車や治安部隊車輌が結集した。

シリア革命調整連合によると、バーブ・アムル地区近くのスルターニーヤ地区、そしてバーブ・アムル地区内で機関銃による銃撃があり、ハーリディーヤ地区は治安当局の検問が増設されているという。

イラクの動き

『ハヤート』(7月26日付)は、イラクのジハード主義者たちが、シリアでの反体制運動への支持を表明していると報じた。

同報道によると、インターネット・サイトの「フナイン」上に設けられた「シリア革命」というコーナーでは、サラジハード主義者たちが、アサド政権を非難し、反体制デモに異議を唱える高位のシャイフたちに異議を唱えているという。

イブン・アルド・ナフワを名乗るイラク人は「シリアの体制は…シャーム(東アラブ地域)の地を荒廃させた」と述べている。

また「(シリアの)体制がレジスタンスを支援しているという者がいる。腐敗を蔓延させた…あいつらが支援するレジスタンスをアッラーが祝福しませんことを」と付け加えている。

また同サイトへの書き込みのなかには、イラク・スンナ派布教指導ファトワー最高委員会事務局長のマフディー・スマイダイー師が発したファトワーへの批判もある。

スマイダイー師は「シリアの支配に反対するデモを行うことはハラームである」と述べた人物である。

スマイダイー師はこのデモが「アラブ地域で起きている事態とはかけ離れた政治的・法的側面を持っているため、内乱の扉を開くことは決して許されず、イスラーム教徒は不必要な内乱を発生させてはならない」と述べた。

これに対して、アブー・ウバイダ・アッザーウィーを名乗る人物は「マフディー・スマイダイー師は優れたウラマーで、イラクの占領状態、占両政府、ジハード支援において優れた立場を持っているが…、その知識がどれほど高かろうと、間違いを犯さないわけではない」と非難している。

諸外国の動き

ドイツ外務省報道官は、ドイツ政府がダマスカスとベルリンで活動するシリアの反体制活動家と最近ベルリンで接触したことを明らかにした。

同報道官はしかし、ドイツ政府が「中東地域におけるシリアの立場、シリアがさまざまな当事者との関係において演じている多元的役割を踏まえて、シリアとの連絡を継続している」と付言した。

AFP, July 25, 2011、Akhbar al-Sharq, July 25, 2011、Damas Post, July 25, 2011、al-Hayat, July 26, 2011、Kull-na Shuraka’, July 25, 2011、July 28, 2011、Naharnet, July 25, 2011、Reuters, July 25, 2011、SANA, July 25, 2011などをもとに作成。

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