米国の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)によってシリア政府支配地域と隔てられているヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで12日、米国の支援を受ける革命特殊任務軍が揚水施設で働く市民1人を殺害した。
市民殺害の背景には、キャンプに身を寄せている国内避難民(IDPs)内の部族どうしの対立があるという。
ルクバーン・キャンプ民政自治局のファイサル・ハッダール議長によると、事件は、民政局とルクバーン・キャンプの地元評議会のメンバーからなる代表団が、シリア政府支配地域へのIDPsの帰還を協議するための国連の代表団との会合に向かう最中に発生した。
地元評議会議長で、革命特殊任務軍にも近いアブー・アフマド・ダルバース氏と民政局水利部門の代表であるムハンマド・アナード・アフマド氏の対立が事件の背景にあり、アフマド氏が職場である揚水施設から戻ろうとした際、革命特殊任務軍がアフマド氏ら民間人に向けて発砲、口論の末、革命特殊任務軍のメンバー1人がアフマド氏を殴打したという。
その直後、革命特殊任務軍のメンバー約15人が四輪駆動車複数台に分乗して、現場に駆けつけ、揚水施設近くにいた民間人に無差別に発砲し、アフマド氏を射殺、また革命特殊任務軍メンバーの一人のマフラブ・ダルバース氏も仲間に誤って打たれて死亡したという。
ザマーン・ワスル(9月13日付)が伝えた。
AFP, September 13, 2019、ANHA, September 13, 2019、AP, September 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2019、Reuters, September 13, 2019、SANA, September 13, 2019、SOHR, September 13, 2019、UPI, September 13, 2019、Zaman al-Wasl, September 13, 2019などをもとに作成。
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