イスラーム国のアブー・バクル・バグダーディー指導者によると思われる音声声明が、同組織の広報部門の一つフルカーン広報制作機構を通じて配信された。
コーランの第9章(改悛の章)第105節の一節から引用して「言ってやるがいい、「行え」と」と題された30分に及ぶ音声声明のなかで、バグダーディー氏と思われる男性は、以下の通り述べた。
「イスラーム国が建設した国家は、まだ存在し続けており、結成から5年を経てもなおその目的を実現しようとしている」。
「イスラーム国は今この瞬間も、隊列に加わりたいというメンバーやバイア(忠誠)を誓う者たちを受け入れている。彼らは敵と戦い続けるだろう」。
「マリ、ニジェール、イエメン、チュニジア、リビア、アジア諸地域における米軍部隊とその同盟者どもは、イラク、アフガニスタン、シリアが辿ったのと同じ運命を辿るだろう」。
「民間人に不義を行っていた者でも…、悔い改め、組織への忠誠を誓った者たちの改悛は受け入れてやろう」。
「イスラーム教徒たちを暴君の牢獄から解放しよう…。牢獄、牢獄なのだ、カリフ制の兵士たちよ」。
「あなたがたの兄弟姉妹は、真剣に自らを救い出そうと、そしてまた自らを閉じ込めている壁を打ち破ろうとしてきた…。だが、捜査官や捜査判事を称する殺戮者ども、そして彼らに危害を与える者たちによって自由を奪われてきた」。
「強制収容所と屈辱に満ちた牢獄につながれたイスラーム教徒、そしてその女性たちがどのように良い暮らしができるというのだ」。
「アッラーはあなたがた同胞を忘れなかったし、これからも忘れない。復讐するがよい」。
「行動に訴えよ…。負担はより重いものとなろう」。
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この音声声明に関して、CNN(9月17日付)は、米国防総省高官の話として、バグダーディー氏本人の肉声だとしたうえで、米政府はこれに関してコメントしていないと伝えた。
AFP, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、CNN, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。
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