シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから21日目(爆撃を激化させてから142日目)を迎えた9月21日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。
シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日と同じ4,145人だった。
内訳は、民間人1,055人(うち女性189人、子供264人)、シリア軍兵士1,408人、反体制武装集団戦闘員1,673人。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルルーマー村、カンスフラ村、スフーフン村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村、マアッルズィーター村、マアッラト・ハルマ村、ヒーシュ村、カフルサジュナ村、カフルナブル市、シャイフ・ダーミス村、ルブア・ジャウズ村を砲撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がズィヤーラ町、ダクマーク村、ザクーム村、アンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハーン・トゥーマーン村、マンスーラ村、アレッポ市科学研究センター一帯を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がシャルフ砦のシリア軍拠点を砲撃、これに対してシリア軍地上部隊もカッバーナ村一帯、ハッダーダ村を砲撃した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県14件、ラタキア県7件、アレッポ県7件、ハマー県6件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(イドリブ県13件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認した。
AFP, September 21, 2019、ANHA, September 21, 2019、AP, September 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 21, 2019、Reuters, September 21, 2019、SANA, September 21, 2019、SOHR, September 21, 2019、UPI, September 21, 2019などをもとに作成。
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