SANA(9月21日付)は、複数の関係当局からの情報として、シリア軍がクナイトラ県北部のシャイフ山(ヘルモン山)上空で無人航空機(ドローン)を撃墜・捕獲したと伝え、その写真を公開した。
イスラエル軍のものと思われるこのドローンは、シャイフ山麓のダマスカス郊外県アルナ村上空を東に向かって飛行しており、クラスター弾を装備、また機体には高性能爆弾が取りつけられ、解体しようとすると爆発するようになっていたという。
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これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、シリア軍が撃墜・捕獲したとするドローンが、イスラエル軍ではなく、イラン・イスラーム革命防衛隊のものだと主張した。
アドライ報道官は「左手のしていることを右手が知らないというのはまともなことか?! 我々は今日、ガーセム・ソレイマーニーがシリアで好き放題し、それをアサド政権がもちろん知らないことの証拠を目にした」「ヘルモン山で撃墜したとシリア人が主張するドローンは突如としてこの地域に現れた。そこでは1ヶ月ほど前に、レバノン人を含むゴドス軍団のガーセム・ソレイマーニーのメンバーがドローンで破壊作戦を実行し、失敗した場所だ」「これはイスラエル軍のドローンではない」などと綴った。
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一方、スプートニク・ニュース(9月21日付)は、ロシア軍の航空機少なくとも2機が19日晩に、シリア駐留ロシア軍司令部のあるフマイミーム航空基地を離陸、イスラエル軍によるシリア領内への爆撃を阻止、またこの直後にシリア領空を侵犯したイスラエル(軍所属と思われる)無人航空機が撃墜されたと伝えた。
AFP, September 21, 2019、ANHA, September 21, 2019、AP, September 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2019、Reuters, September 21, 2019、SANA, September 21, 2019、SOHR, September 21, 2019、Sputnik News, September 21, 2019、UPI, September 21, 2019などをもとに作成。
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