シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから29日目(爆撃を激化させてから150日目)を迎えた9月29日、シリア軍ヘリコプターが「樽爆弾」による爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が各地で散発的に交戦した。
シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人減少?!して4,164人となった。
内訳は、民間人1,066人(うち女性189人、子供264人)、シリア軍兵士1,421人、反体制武装集団戦闘員1,677人。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がトゥラムラー村、マアッラト・ハルマ村、マアッラト・スィーン村、ハザーリーン村、カルサア村、アブー・フッバ村、ラッファ村、カラーティー村、ウライニバ村、ナキール村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、タッフ村、タフターヤー村、ウンム・ジャラール村、放棄された大隊基地、タッル・ジャアファル村、ザイズーン火力発電所一帯を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがシャーム解放機構などの反体制武装集団が活動を続けるカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊が同地を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハーン・トゥーマーン村を砲撃した。
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ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(9月29日付)によると、情報省の総合情報部がドゥーマー市でアースィム・ラヒーバーニー氏を含む医師や看護師多数を拘束した。
拘束された医師・看護師は、東グータ地方が反体制派の支配下にあった2018年以前、同地の野戦病院に勤務していたと疑われているという。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県11件、ラタキア県13件、アレッポ県10件、ハマー県1件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(イドリブ県6件、ラタキア県6件、アレッポ県5件、ハマー県6件)確認した。
AFP, September 29, 2019、ANHA, September 29, 2019、AP, September 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 29, 2019、Reuters, September 29, 2019、SANA, September 29, 2019、Sawt al-‘Asima, September 29, 2019、SOHR, September 29, 2019、UPI, September 29, 2019などをもとに作成。
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