シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから31日目(爆撃を激化させてから152日目)を迎えた10月1日、シリア軍戦闘機が爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が各地で散発的に交戦した。
シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人(民間人0人、シリア軍兵士4人?、反体制武装集団戦闘員0人)多い4,168人だった。
内訳は、民間人1,066人(うち女性189人、子供264人)、シリア軍兵士1,425人、反体制武装集団戦闘員1,677人。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市北のライラムーン地区の前線でシリア軍兵士を狙撃、1人を殺害した。
また同地一帯で、シリア軍地上部隊と反体制武装集団が交戦した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がシャーム解放機構などが活動を続けるカッバーナ村一帯を爆撃、ヘリコプターも同地に「樽爆弾」を投下した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルナブル市、マルアンド村一帯、ナージヤ村一帯、トゥラムラー村、ウンム・スィール村、ハザーリーン村、タッフ村を砲撃した。
一方、SANA(10月1日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が、アブー・ズフール町に設置されている「人道回廊」への住民の接近阻止を続け、同回廊からシリア政府支配地域に脱出しようとする動きを妨害した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を22件(イドリブ県7件、ラタキア県9件、アレッポ県9件、ハマー県3件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を22件(イドリブ県4件、ラタキア県11件、アレッポ県4件、ハマー県5件)確認した。
AFP, October 1, 2019、ANHA, October 1, 2019、AP, October 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 1, 2019、Reuters, October 1, 2019、SANA, October 1, 2019、SOHR, October 1, 2019、UPI, October 1, 2019などをもとに作成。
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