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シリア革命家戦線(ムハンマド・ラッハール)は声明を出し、イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所近くの自由シリア軍参謀委員会の拠点・武器庫喪失に関して、イスラーム戦線が攻撃したと暴露し、シャームの民のヌスラ戦線やイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の襲撃を否定した。
同声明によると、イスラーム戦線の攻撃によって収奪されたのは、ファールーク大隊本部、リジャールッラー本部、第313旅団本部、シリア殉教者大隊旅団本部、市民保護委員会本部だという。
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またシリア革命戦線を構成する第7師団司令官のハイサム・ウサイフィー大佐も、クッルナー・シュラカー(12月12日付)の取材に対し、イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所付近の自由シリア軍参謀委員会の武器庫・拠点を占拠したのは、イスラーム戦線だったことを明らかにし、シャームの民のヌスラ戦線やイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の襲撃を否定した。
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これに対して、シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・サーリフ報道官はイスタンブールで、イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所近くの自由シリア軍参謀委員会の武器庫・拠点がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって襲撃され、サリーム・イドリース参謀長がイスラーム戦線に武器庫の防衛を要請したと主張した。
サーリフ報道官によると、これを受け、イスラーム戦線が応援に駆けつけ、ダーイシュを放逐、武器庫を防衛したのだという。
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また『ハヤート』(12月13日付)は、イスラーム戦線が、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所近くの自由シリア軍参謀委員会の武器庫制圧に関して、「武器庫が空だった」ことを明らかにした、と報じた。
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シリア革命反体制勢力国民連立のルワイユ・サーフィー報道官は、自由シリア軍参謀委員会とイスラーム戦線に対して、「宗派主義的民兵を駆使してシリア人を殺害する犯罪者政権に対する統一的な国民プログラムのもと戦列を統一」するよう呼びかけた。
また米英の軍事支援に関して「以前から非殺傷兵器・装備の支援に限定されてきた」としつつ、「そもそも米国製の武器はなかったが、米国の承知のもと友好国から供与されてきた…。(米英による支援)凍結は一時的なものに過ぎない」と付言した。
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自由シリア軍参謀委員会のルワイユ・ミクダード政治広報調整官は、サリーム・イドリース参謀長が国境地帯でイスラーム戦線の指導者らと会し、事態の収拾にあたっていると述べる一方、米英両国に、非殺傷兵器の支援凍結を撤回するよう求めた。
ジャズィーラ・チャンネル(12月12日付)が伝えた。
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『ウォール・ストリート・ジャーナル』(12月12日付、http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303747904579252931317913794.html)は、当局者の話として、イドリブ県の武器庫喪失を受け、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長が、トルコに逃走、その後カタールの首都ドーハに入ったと報じた。
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これに対して、自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長はザマーン・ワスル(12月12日付)に、トルコ経由でカタールに逃走したとの『ウォール・ストリート・ジャーナル』の報道を否定した。
イドリース参謀長は「参謀委員会とイスラーム戦線の間の騒動は、怒号のようなものだが、現時点でそれについて言及することは避けたい…。しかし事態を収束させるため、戦線と連絡は続いている…。それ以外の武器庫は依然として参謀委員会が掌握しており、攻撃を受けてはいない…。革命家たちが参謀委員会に助けを求めに来て、武器庫を制圧するのは非礼だ」と述べた。
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リハーブ・ニュース(12月12日付)は、クルド人部隊の戦闘員の話として、ハサカ県の対イラク国境に位置するヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町の国境通行所を修復し、通行を再開するための特別委員会が設置されたと報じた。
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民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム氏は、ジュネーブ2会議に関して、シリア革命反体制勢力国民連立メンバーと同じ代表団に参加することはないだろう、と述べた。
ラジオ・ロザナ(11月30日付)が報じた。
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シリア革命反体制勢力国民連立は、アレッポ県アレッポ市、ヒムス県ラスタン市で、11日から12日にかけて、6歳の児童など子供3人が凍死したと発表した。
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シリア革命総合委員会は、アレッポ県にあるアレッポ中央刑務所で13人が凍死したと主張した。
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ドゥーマー市シューラー評議会は声明を出し、ラッザーン・ザイトゥーナ女史の拉致を非難した。
ヒムス県では、SANA(12月12日付)によると、ガースィビーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(12月12日付)によると、ズィムリーン村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(12月12日付)によると、ドゥーマー市、リーマー農場、ハーン・シャイフ・キャンプ、ルハイバ市周辺の丘陵地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
また反体制武装集団の襲撃を受けたアドラー市労働者住宅地区では、軍が多数の戦闘員を殺傷した。
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ダマスカス県では、SANA(12月12日付)によると、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(12月12日付)によると、サルマー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(12月12日付)によると、ハンダラート・キャンプ、アレッポ中央刑務所周辺、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区、旧市街で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
一方、クッルナー・シュラカー(12月12日付)によると、フライターン市内の発電所で火災が発生した。火災の原因は軍の砲撃だという。
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イドリブ県では、SANA(12月12日付)によると、ウンム・ジャリーン村、マジャース村、アブー・ズフール町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
チャック・ヘーゲル米国務長官は、シリア情勢に関して、西側諸国が支援してきた「穏健な反体制勢力」や自由シリア軍参謀委員会が敗北を喫しつつあることを認めた。
ヘーゲル国務長官はシンバポールの国防大臣との会談後の記者会見で、「最近の情勢は、予見できないほど事態の混迷を反映しているのだと思う…。事態は困難な問題をなげかけている。我々はサリーム・イドリース少将や穏健な反体制勢力にどのように対処するかを知らねばならないだろう…。穏健な反体制勢力が大敗を喫すれば、それは悪い事態だ。だが、こうした事態に我々は直面している」と述べた。
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ロイター通信(12月12日付)は複数の高官の話として、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表がシリア政府と反体制勢力双方に対して、12月27日までにジュネーブ2会議に出席する代表者を確定するよう求めている、と報じた。
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『ハヤート』(12月12日付)は、ヨルダン公式筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線がヨルダン諜報機関に協力したヨルダン人戦闘員を裁くための特別法廷を設置した、と報じた。
これに関して、ヨルダンのジハード主義潮流の指導者ムハンマド・シャラビー氏(アブー・サイヤーフ)は「ヌスラ戦線には義勇兵の受け入れに携わる特殊部隊があり、ヨルダンなどから来た戦闘員は全員、その調査対象となっている…。シリアのムジャーヒドゥーンは治安活動に関する豊富な経験をもっており…、エージェントを探し出す能力を持っている…。イスラーム主義部隊の一つは最近、ヨルダンに戦闘員2人に関して疑惑が生じたため、帰還させる命令を出した…。ヌスラ戦線がヨルダン当局に協力するヨルダン人を多数見つけ出したとの情報がある。しかしその数は少なく、死刑判決が出た」と述べた。
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シリアでの化学兵器使用に関する国連調査団は、2013年8月21日のダマスカス郊外県グータ地方での攻撃など、計5カ所で化学兵器が使われた可能性があるとする最終報告書(https://unoda-web.s3.amazonaws.com/wp-content/uploads/2013/12/report.pdf)をまとめた。
82ページからなる報告書によると、うち4件はサリンが使用されたとみられ、複数の攻撃で政府軍の兵士や市民も被害に遭ったとみられる。
調査団のアキ・セルストロム団長は、報告書で「シリアで進行中の紛争で化学兵器が使用されていると結論付けた」と明言した。
シリアで化学兵器が使用されたとの指摘がなされている攻撃は以下の通り:
2013年3月19日のアレッポ県ハーン・アサル村での攻撃(シリア政府が告発)
2013年3月19日のダマスカス県ウタイバ市での攻撃(英仏が告発)
2012年12月23日のヒムス市での攻撃(英仏が告発)
2013年3月13日と4月25日のダマスカス郊外県ダーライヤー市での攻撃(英国が告発)
2013年4月24日のダマスカス郊外県アドラー市での攻撃(英国が告発)
2013年4月25日のダマスカス郊外県ダーライヤー市での攻撃(英国、カタールが告発)
2013年4月29日のイドリブ県サラーキブ市での攻撃(英仏が告発)
2012年10月17日のイドリブ県サルキーン市での攻撃(フランスが告発)
2013年4月13日のアレッポ県アレッポ市シャイフ・マクスード地区での攻撃(米国が告発)
2013年5月14日のハマー県カスル・アブー・サムラ市での攻撃(米国が告発)
2013年5月23日のダマスカス郊外県アドラー市での攻撃(米国が告発)
2013年4月12~14日のダマスカス県ジャウバル区での攻撃(フランスが告発)
2013年8月22日のダマスカス郊外県バハーリーヤ市での攻撃(シリア政府が告発)
2013年8月24日、ダマスカス県ジャウバル区での攻撃(シリア政府が告発)
2013年8月25日のダマスカス郊外県アシュラフィーヤ・サフナーヤー市での攻撃(シリア政府が告発)
うち今回の報告書作成にあたって、新たに使用が告発されたのは以下の7つの攻撃:
2013年8月21日のダマスカス郊外県グータ地方での攻撃
2013年3月19日のアレッポ県ハーン・アサル村での攻撃(シリア政府が告発)
2013年8月24日のダマスカス県ジャウバル区での攻撃(シリア政府が告発)
2013年4月29日のイドリブ県サラーキブ市での攻撃(英仏が告発)
2013年8月25日のダマスカス郊外県アシュラフィーヤ・サフナーヤー市での攻撃(シリア政府が告発)
2013年8月22日のダマスカス郊外県バハーリーヤ市での攻撃(シリア政府が告発)
2013年4月13日のアレッポ県アレッポ市シャイフ・マクスード地区(米国が告発)
このうち化学兵器が使用された疑いが高いと判断されたのは以下の5件:
2013年8月21日のダマスカス郊外県グータ地方での攻撃
2013年3月19日のアレッポ県ハーン・アサル村での攻撃(シリア政府が告発)
2013年8月24日のダマスカス県ジャウバル区での攻撃(シリア政府が告発)
2013年4月29日のイドリブ県サラーキブ市での攻撃(英仏が告発)
2013年8月25日のダマスカス郊外県アシュラフィーヤ・サフナーヤー市での攻撃(シリア政府が告発)
AFP, December 12, 2013、Aljazeera.net, December 12, 2013、al-Hayat, December 13, 2013, December 14, 2013、Kull-na Shuraka’, December 12, 2013, December 18, 2013、Naharnet, December 12, 2013、Reuters, December 12, 2013、Rihab News, December 12, 2013、SANA, December 12, 2013、UPI, December 12, 2013、The Wall Street Journal, December 12, 2013、Zaman al-Wasl, December 12, 2013などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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