ロシアの仲介によるシリア政府とYPGのシリア民主軍の合意に基づき、シリア軍地上部隊がマンビジュ市、タブカ市、アイン・イーサー市などに展開(2019年10月14日)

アレッポ県では、SANA(10月14日付)によると、ロシアの仲介によるシリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の合意に基づき、シリア軍地上部隊がユーフラテス川西岸にある北・東シリア自治局の拠点都市マンビジュ市および同市周辺の村々に展開した。

シリア軍が同地に展開するのは、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で撤退を余儀なくされてから5年ぶり。

また、スプートニク・ニュース(10月14日付)は、シリア軍第9師団の特殊部隊が、米軍およびフランス軍によって基地として使用されていた穀物粉砕工場に向かったと伝えた。

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ラッカ県でも、SANA(10月14日付)によると、シリア軍地上部隊が北・東シリア自治局の中心都市アイン・イーサー市、ユーフラテス川右岸のタブカ市、タブカ航空基地、および同地周辺の村々に展開した。

また、トルコのフルシ・アカル国防大臣は、タッル・アブヤド市とラアス・アイン市を完全制圧したと正式に発表した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、アイン・イーサー市近郊にある第91師団基地にも展開した。

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さらに、ハサカ県でも、SANA(10月14日付)によると、シリア軍地上部隊が北・東シリア自治局のタッル・タムル町および同地周辺の村々に展開した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はハサカ市とラアス・アイン市の間に位置するライラーン村、マナージール村、ガイバシュ村など、トルコ国境から約6キロの地点まで展開した。

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これに関して、国民軍のユースフ・ハンムード報道官は、ドゥラル・シャーミーヤ(10月14日付)に対して、「マンビジュ市出身の一部のシャッビーハが今日、政権の旗を幾つかの施設に建てたが、シリア軍は正式には入っていない」と主張、シリア軍の展開を否定した。

AFP, October 14, 2019、ANHA, October 14, 2019、AP, October 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2019、Reuters, October 14, 2019、SANA, October 14, 2019、SOHR, October 14, 2019、Sputnik News, October 14, 2019、UPI, October 14, 2019などをもとに作成。

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