YPG主体のシリア民主軍がハサカ県ラアス・アイン市から完全撤退(2019年10月20日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は12日目に入り、トルコ軍はハサカ県タッル・タムル町および同地一帯、ラアス・アイン市および同市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、アイン・イーサー市および同市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市および同市一帯などへの爆撃・砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そしてシリア軍と交戦した。

この戦闘の結果、シリア民主軍がラアス・アイン市から撤退した。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が259人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が196人、トルコ軍兵士が10人。

また、民間人120人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts