人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、ルダウ・チャンネル(11月7日付)のインタビューに応じ、そのなかでシリア政府との和解の条件を二つ明示した。
アブディー総司令官は「我々がシリア政府と合意に達するには、二つの基本的な条件がある。第1は、現在存在している自治政府(北・東シリア自治局)が憲法の枠内でシリアの公的機関の一部をなすこと。第2は、シリア民主軍が独立した組織となること。あるいは、シリアの防衛システムのなかでの特殊性が認められることと言うこともできる」と述べた。
アブディー総司令官はまた、10月31日のイフバーリーヤ・チャンネルとシリア・チャンネルのアサド大統領の発言に関して「実際のところ、我々はシリア政府がより前向きで、より良い姿勢を示すことを待っていた。だが、残念なことに、アサド大統領の発言は前向きではなかった。それゆえに、彼に対して批判する余地はある…。政府はシリア民主軍を個人、ないしは司令部単位でシリア軍に統合したいと考えている。我々側としては、こうしたかたちは受け入れられない」と付言した。
AFP, November 7, 2019、ANHA, November 7, 2019、AP, November 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2019、Reuters, November 7, 2019、Rudaw, November 7, 2019、SANA, November 7, 2019、SOHR, November 7, 2019、UPI, November 7, 2019などをもとに作成。
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