ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、アサド大統領の親族がモスクワに不動産を購入していると国際NGOのグローバル・ウィットネスが発表したことに関して、「ロシア大統領府はアサド大統領の親族がモスクワ郊外の高層ビル街「モスクワ・シティ・コンプレックス」に不動産を購入したか否かについての情報を持ち合わせていない」とコメントした。
ペスコフ報道官はまた「我々は情報を持ち合わせていないし、関心もない。ロシアには自由な市場がある。そこでは多くのロシアの市民、そして外国人が不動産を購入している。それは広く、そして普通に行われていることだ」と付言した。
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グローバル・ウィットネスは11日、アサド大統領の母方の叔父にあたる・ムハンマド・マフルーフ氏の一家7人が2013年12月から2019年6月までの間に、モスクワ・シティ・コンプレックスにマンション20件を購入、その資産総額は4000万ドルに達するとの試算を発表していた(https://www.globalwitness.org/en/campaigns/corruption-and-money-laundering/assad-henchmens-russian-refuge/)。
この企業は、ハイサム・アッバース氏とハサン・シャリーフ氏がレバノンで経営する企業から融資を受けるなどして、これらの不動産を購入したという。
ハイサム・アッバース氏、ハサン・シャリーフ氏の兄弟のムハンマド・アッバース氏とアンマール・シャリーフ氏は、シリア政府を支援しているとして、米国とEUの制裁対象となっている。
またハーフィズ・マフルーフ氏以外にも、ラーミー・マフルーフ氏ら他の家族も高級不動産を購入しているという。
AFP, November 12, 2019、ANHA, November 12, 2019、AP, November 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2019、Reuters, November 12, 2019、SANA, November 12, 2019、SOHR, November 12, 2019、UPI, November 12, 2019などをもとに作成。
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