人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、アラビーヤ・チャンネル(11月30日付)のインタビューに応じ、ロシアの仲介によりシリア軍の展開が合意されたハサカ県のタッル・タムル町およびラッカ県アイン・イーサー市から部隊を撤退させる意思がないことを明らかにした。
アブディー総司令官は「タッル・タムル町とアイン・イーサー市は政権にもロシア軍にも引き渡されないだろう。両地はM4高速道路とともに、我々の支配下にとどまる」と述べた。
アブディー総司令官はまた、シリア民主軍がシリアの防衛システムの一環をなしているとしたうえで、「新憲法が承認されれば、シリア軍の一部となるが、個人としてではなく、独立した軍事組織としての特性は維持される」と強調した。
そのうえで「問題が最終解決するまで、シリア政府との対話は続けられる。我々はバアス主義的な排外思想が(政権の)言説において支配的であることを承知しているが、シリア統合のためにこれは克服されねばならない…。何事もなかったかのように、2011年以前の状態に戻ることを我々は受け入れることはない」と付言した。
AFP, November 30, 2019、Alarabia, November 30, 2019、ANHA, November 30, 2019、AP, November 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2019、Reuters, November 30, 2019、SANA, November 30, 2019、SOHR, November 30, 2019、UPI, November 30, 2019などをもとに作成。
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