シリア人権監視団はトルコの支援を受ける国民軍にダーイシュの元メンバー2人が加わっていることを新たに確認(2019年12月14日)

シリア人権監視団は、複数の消息筋から得た情報だとして、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバー2人がトルコの支援を受ける国民軍に所属していることが確認されたと発表した。

ダーイシュの元メンバーだと確認されたS.A、H.A.で、いずれもダイル・ザウル県マヤーディーン市出身。

2人はもともと、自由シリア軍を名乗るサッダーム・フサイン大隊のメンバーだったが、ダーイシュがダイル・ザウル県で勢力を拡大したのを受けて、ダーイシュに忠誠(バイア)を近い、ダイル・ザウル航空基地防衛の任務にあたったが、たびたび戦闘を回避しようとして処罰を受けていたという。

その後、2人は東部自由人連合の協力を得て、2017年にトルコ占領下のアレッポ県北部(いわゆる「ユーフラテスの盾」地域)に逃走、同組織のメンバーとなり、2018年には「オリーブの枝」作戦に参加したという。

AFP, December 14, 2019、ANHA, December 14, 2019、AP, December 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2019、Reuters, December 14, 2019、SANA, December 14, 2019、SOHR, December 14, 2019、UPI, December 14, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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