ロシアのヴラジミール・プーチン大統領がダマスカス国際空港に到着、首都ダマスカスにある駐留ロシア軍本部でアサド大統領と戦況報告会に出席し、報告に耳を傾けた。
SANA(1月7日付)が伝えた。
報告会には、セルゲイ・ショイグ国防大臣、アリー・アブドゥッラー・アイユーブ国防大臣も同席した。
プーチン大統領は、報告会の席上で、東方教会のクリスマス(1月7日)を記念して、シリア軍とともに「テロとの戦い」に任務にあたる駐留ロシア軍部隊に祝意と謝意を述べた。
アサド大統領も、ロシア軍将兵に祝意と謝意を示すとともに、自身を含むシリア国民が過去数年にロシア軍が達成した成果と犠牲を高く評価していると述べた。
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報告会に続いて、両首脳は、地域情勢にかかる非公式会合に出席し、イドリブ県での治安と平和の回復に向けた「テロとの戦い」にかかる計画について協議した。
会合では、シリア北東部でのトルコの動きについても意見が交わされた。
両首脳は、政治プロセスの基本目標について、シリア全土での治安と安定の回復、シリアの統合、独立、領土保全を通じて国民の利益を実現すたうえで、復興に向けた経済的な環境を整えることを確認した。
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会合後、プーチン大統領はアサド大統領とともに洗礼者ヨハネの墓のある大ウマイヤ・モスクを訪れ、19世紀に制作されたコーランの写本を寄贈し、来訪者名簿に記帳した。
プーチン大統領はまた、ギリシャ正教会の聖マリア大聖堂を訪問し、来訪者らと挨拶を交わしたほか、聖マリアのイコンを寄贈、シリアの平和と安全を祈願してアサド大統領とともにろうそくに火をともした。
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その後、ダマスカス国際空港からシリアを出国、トルコのイスタンブールに向かった。
なお、RT(1月7日付)などによると、プーチン大統領はイスタンブールに8日まで滞在し、その間にレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と、シリア、リビア情勢などについて協議するという。
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なお、シリア大統領府のツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/sy_presidency)は、プーチン大統領訪問に関する書き込みを過多に行ったため凍結された。
AFP, January 7, 2020、ANHA, January 7, 2020、AP, January 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2020、Reuters, January 7, 2020、RT, January 7, 2020、SANA, January 7, 2020、SOHR, January 7, 2020、UPI, January 7, 2020などをもとに作成。
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