ロシア軍がアレッポ市一帯、イドリブ県各所を爆撃し、女性と子どもを含む住民7人死亡(2020年1月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャイフ・アリー村、ジーナ村一帯、アンジャーラ村、ウワイジル村、カースィミーヤ村、ミズナーズ村、カフル・ヌーラーン村、カフルナーハー村、アターリブ市一帯、バウワービーヤ村、カフルジューム村、カフルタアール村、アレッポ市CHEMCO地区、ムハンディスィーン地区を爆撃し、カフルジュームでは子ども1人と女性1人が、カフルタアール村では女児2人が、ジーナ村では子ども1人と男性1人が死亡した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団は、サフィーラ市近郊の防空工場を砲撃した。

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がイフスィム町、ダイル・サンバル村一帯、アブー・ジュライフ村、ハントゥーティーン村、バイニーン村、ガドファ村を爆撃した。

これに対して、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室は、ハルバーン村、ザハビーヤ村を砲撃した。

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SANA(1月20日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を43件(イドリブ県17件、ラタキア県15件、アレッポ県7件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を41件(イドリブ県23件、ラタキア県0件、アレッポ県16件、ハマー県2件)確認した。

AFP, January 20, 2020、ANHA, January 20, 2020、AP, January 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2020、Reuters, January 20, 2020、SANA, January 20, 2020、SOHR, January 20, 2020、UPI, January 20, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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