『ガーディアン』:ダーイシュの新カリフの正体はトルコマン系イラク人(2020年1月21日)

英『ガーディアン』(1月21日付)は、2019年10月末の米国によるアブー・バクル・バグダーディー指導者殺害を受けて、ダーイシュ(イスラーム国)のカリフ(指導者)に就任したアブー・イブラーヒーム・クラシー氏の正体が特定されたと伝えた。

複数の諜報機関関係者から得た情報によると、クラシー氏は本名をアミール・ムハンマド・アブドゥッラフマーン・マウラー・サルビー。

トルコマン系イラク人という数少ない非アラブ人幹部で、バグダーディー氏らとともにダーイシュを創設したイデオローグの1人だという。

最終学歴はモスル大学卒。

2014年以降、イラクでのヤズィード教徒への弾圧を主導したという。

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米主導の有志連合のマイルズ・コギンズ(Myles Caggins)報道官(米軍大佐)は、米軍特殊部隊が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともにダイル・ザウル県で1月15日未明に、ダーイシュ(イスラーム国)の残党に対する特殊作戦を実施し、石油・ガス部門の責任者を務めていたとされるイラク人幹部のアブー・ワルド氏を殺害したと発表した。

CNN(1月21日付)が伝えた。

AFP, January 21, 2020、ANHA, January 21, 2020、AP, January 21, 2020、CNN, January 21, 2010、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2020、The Guardian, January 21, 2020、Reuters, January 21, 2020、SANA, January 21, 2020、SOHR, January 21, 2020、UPI, January 21, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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