イドリブ県では、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、マアッル・シャマーリーン村、トゥカーナ村、タッル・マンス村、マアッルシャムシャ村を制圧し、同地を浄化、M5高速道路上の拠点都市マアッラト・ヌウマーン市に向けて進軍を続けた。
シリア人権監視団によると、シリア軍はまたマアッラータ村を制圧した。
これにより、シリア軍地上部隊はマアッラト・ヌウマーン市から3キロの地点に到達した。
一連の戦闘で、反体制武装集団戦闘員55人が死亡した。
シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、ハーン・スブル村を爆撃した。
シリア軍ヘリコプターも、カフルバッティーフ村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を「樽爆弾」で爆撃した。
ドゥラル・シャーミーヤ(1月25日付)によると、ロシア軍戦闘機によるシャンナーン村への爆撃で、女性と子どもを含む一家全員が死亡したという。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアイス村、カマーリー村一帯、ズィルバ村、カフルハムラ村、アナダーン市を爆撃した。
シリア軍ヘリコプターも、ハラサ村、ハミーラ村、カラースィー村、バルナ村、ズィーターン村、ハーン・トゥーマーン村を「樽爆弾」で爆撃した。
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なお、国連は声明で、1月20日以降の戦闘で3万8000人以上が新たに国内避難民(IDPs)になったと発表した。
一方、SANA(1月25日付)は、イドリブ県アブー・ズフール町近郊、同県フバイト村、アレッポ県ハーディル村の3カ所に1月13日に設置された人道回廊に関して、反体制武装集団が住民の脱出を阻止し続け、「人間の盾」として利用している、と伝えた。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を108件(イドリブ県30件、ラタキア県30件、アレッポ県48件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を89件(イドリブ県34件、ラタキア県2件、アレッポ県53件、ハマー県0件)確認した。
AFP, January 25, 2020、ANHA, January 25, 2020、AP, January 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 25, 2020、Reuters, January 25, 2020、SANA, January 25, 2020、SOHR, January 25, 2020、UPI, January 25, 2020などをもとに作成。
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