イドリブ県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、ムアスラーン村、サワーミア村、ハーミディーヤ村を制圧した。
また、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊は、マアッルハッタート村、サーリヒーヤ村、ダール・サラーム村、バーブーリーン村、トゥカーナ村、カフル・バースィーン村、バスィーダー村を制圧した。
これにより、シリア軍は、マアッルハッタート村に設置されているトルコ軍の監視所を新たに包囲した。
これを受けて、トルコ軍は、装甲車12輌を含む約30輌の車輌からなる車列をカフルルースィーン村経由で同地方面に派遣したという。
シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊を航空支援するかたちで、ロシア軍戦闘機がザーウィヤ山、ハーン・スブル村、カフルルーマー村、マアッラト・ヌウマーン市、アリーハー市一帯、サラーキブ市一帯、アルバイーン山、バーラ村、ルワイハ村、ジャッラーダ村を爆撃した。
また、シリア軍戦闘機がハーッス村、マアッラト・ハルマ村、マアッルズィーター村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、サラーキブ市一帯を爆撃、ヘリコプターもカフルルーマー村、バイニーン村などを「樽爆弾」で爆撃した。
さらに、シリア軍地上部隊がアブー・ジュライフ村一帯、マアッルディブサ村、ハーン・スブル村、サラーキブ市一帯でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦した。
なお、戦闘激化に伴う国内避難民(IDPs)は、15日以降12万人に達しているという。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、ハーン・アサル村、カフルナーハー村、マンスーラ村、ダーイル村、シュワイフナ村、カフルハムラ村、ハラサ村、ハミーラ村、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村、ズィーターン村などを爆撃した。
さらに、シリア軍地上部隊がカフルハムラ村、アンジャーラ村、ハーン・アサル村一帯でシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦した。
一方、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部郊外(ライラムーン地区、ラーシディーン地区、科学研究センター地区、ハーン・トゥーマーン村一帯、マンスーラ村、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、カフルナーハー村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘を続けた。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を91件(イドリブ県39件、ラタキア県25件、アレッポ県18件、ハマー県9件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を33件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県23件、ハマー県4件)確認した。
AFP, January 27, 2020、ANHA, January 27, 2020、AP, January 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2020、Reuters, January 27, 2020、SANA, January 27, 2020、SOHR, January 27, 2020、UPI, January 27, 2020などをもとに作成。
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