アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がイッビーン村、アターリブ市を爆撃し、イッビーン村では子ども6人と女性2人を含む9人が、アターリブ市では子ども1人を含む3人が死亡した。
また、シリア軍ヘリコプターがイッビーン村を「樽爆弾」で爆撃し、住民3人が死亡した。
さらにシリア軍戦闘機が、カフル・ハラブ村、カフル・ヌーラーン村、M5高速道路沿線一帯を爆撃した。
これに対し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団はミーズナーズ村近郊のシリア軍拠点に対して、爆弾を積んだ車で攻撃を行い、シリア軍兵士7人を殺害した。
一方、SANA(2月10日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘の末、カフル・ハラブ村、カナーティル村、カマーリー村を新たに制圧した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフル・アルーク村にある国内避難民(IDPs)キャンプを爆撃し、子ども1人が死亡した。
ロシア軍戦闘機はこのほかにも、イドリブ市西部一帯、サルミーン市一帯、カフルナブル市を爆撃した。
またシリア軍戦闘機も、マアーッラト・ナアサーン村、シャラフ村を爆撃した。
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シリア人権監視団によると、一連の戦闘でシリア軍兵士19人、反体制武装集団戦闘員18人が死亡した。
これにより、1月24日以降の戦闘による死者数はシリア軍兵士445人、反体制武装集団493人となった。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県6件、ラタキア県12件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県8件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認した。
AFP, February 10, 2020、ANHA, February 10, 2020、AP, February 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 10, 2020、Reuters, February 10, 2020、SANA, February 10, 2020、SOHR, February 10, 2020、UPI, February 10, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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