イドリブ県では、SANA(2月25日付)によると、シリア軍が、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、マアッラト・マーティル村、マアッラト・スィーン村、バアルブー村を制圧した。
シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室との戦闘の末、カフルナブル市、バスカラー村、ハーッス村を制圧した。
これに対して、「決戦」作戦司令室は、トルコ軍の砲撃支援を受けて、M4高速道路沿線をサラーキブ市に向けて進軍、24日のナイラブ村奪還に続いて、ジャウバース村を奪還した。
一方、SANAによると、シリア軍は、トルコ軍所属の米国製無人航空機(ドローン)をサラーキブ市近郊のダーディーフ村上空で撃墜した。
ドローンは、同地一帯でシリア軍と交戦状態にある「決戦」作戦司令室のために偵察活動を行っていたものと見られる。
また、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機と地上部隊が、イドリブ市内各所を爆撃・砲撃した。
爆撃・砲撃では、ザーヒル・ビーブルス学校、バラーイム学校、イッズ・ブン・アブドゥッサラーム学校、自由高等学校、ハーリド・シャッアール学校、マナーヒル幼稚園、バラーイム幼稚園、投石病院、パン製造工場などがなった。
シリア軍は、国内避難民(IDPs)を収容しているマアッラトミスリーン市、ビンニシュ市内の学校などに対しても爆撃・砲撃を加えた。
この攻撃により、イドリブ市で女子生徒1人と教員2人を含む4人が、イドリブ市で住民2人が、マアッラトミスリーン市で子ども6人と女性1人を含む10人が、ビンニシュ市で女性2人と子ども2人が死亡した。
シリア軍はこのほかにも、ザーウィヤ山、サルミーン市、クマイナース村、マストゥーマ村、ムサイビーン村、24日に「決戦」作戦司令室が奪還したナイラブ村、マアーッラト・ウルヤー村、そしてトルコ軍の拠点が設置されているタフタナーズ航空基地を爆撃した。
ロシア軍戦闘機もザーウィヤ山、サラーキブ市西方各所を爆撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県13件、ラタキア県14件、アレッポ県5件、ハマー県1件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を15件(イドリブ県11件、ラタキア県0件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認した。
AFP, February 25, 2020、ANHA, February 25, 2020、AP, February 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 25, 2020、Reuters, February 25, 2020、SANA, February 25, 2020、SOHR, February 25, 2020、UPI, February 25, 2020などをもとに作成。
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