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トルコのエルドアン大統領とトランプ米大統領が電話会談でイドリブ県情勢への対応について協議(2020年2月28日)

米国務省は声明を出し、イドリブ県ザーウィヤ山地方に対する爆撃でトルコ軍兵士33人が死亡したことに関して、「NATOの同盟国であるトルコを支持し、アサド体制、ロシア、そしてイランが支援する勢力に不快な攻撃を停止するよう呼びかける」としたうえで、「我々はこの危機においてトルコを支援するより良い方法についての選択しを検討している」発表した。

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トルコ大統領府は声明を出し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とドナルド・トランプ米大統領が電話会談を行い、二国間および中東地域にかかる諸問題、とりわけイドリブ県の情勢への対応について協議したと発表した。

会談で、エルドアン大統領は、トルコ軍に対するシリア軍の攻撃を非難、2018年9月のソチでのロシア・トルコ首脳会談での合意(非武装地帯設置合意)が定める非武装地帯からシリア軍を浄化する決意を表明したという。

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NATOのヤンス・ストルテンベルグ事務総長は加盟国大使との会合を開き、イドリブ県ザーウィヤ山地方に対する27日の爆撃でトルコ軍兵士33人が死亡したことへの対応を協議した。

ストルテンベルグ事務総長は会合後に記者会見を開き、トルコを支持するとともに、ロシアとシリア政府に無差別爆撃・攻撃を停止し、国際法を尊重するよう呼びかけた。

またシリア紛争の政治的解決に向けた国連主導の取り組みに参加するよう両国に呼びかけた。

AFP, February 28, 2020、ANHA, February 28, 2020、AP, February 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2020、Reuters, February 28, 2020、SANA, February 28, 2020、SOHR, February 28, 2020、UPI, February 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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