トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、与党公正発展党(AKP)の党員に対して演説を行い、イドリブ県情勢をめぐって、同地ではなくシリア北東部国境地帯で「安全地帯」を設置し続ける意向を表明した。
エルドアン大統領の主な発言は以下の通り:
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「トルコはアサドではなく、シリア国民の要請を受けて、シリアに向かう」。
「イドリブ県情勢を利用して、トルコを貶めようとする者がいる…。南部国境地帯に100万人以上のシリア人のための「安全地帯」を設置することを求めている」。
「ロシアは手を引き、シリアがシリア政府にだけ(軍事的に)対処できるようにするよう求めている…。代償を支払わねばならないのはシリア政府だ…。我々はイドリブ県にいるシリア人数百万人がシリア政府のもとに置かれることを放置できない…。イドリブ県で続けられている我々の闘争は血塗られた体制と戦う人々を守るためだ」。
「トルコはシリア領内に幅30キロの「安全地帯」を設置しようとし続けている…。しかし、ロシアと米国はテロ組織をシリア北部から排除するという約束を守っていない」。
「EUは我々との約束を守っていないため、我々は難民を前にして門戸を閉ざすことはない。我々が彼らすべてを保護する義務はない…。シリア難民300万人以上がシリア領内で暮らしている。我々はさらなる難民の波に耐えることはできない」。
「我々は、シリアの石油も領土も要らない。我が国の国境に安全を確保したいだけだ。シリアとの国境でテロ組織の脅威に対する安全を確保できなければ、事態は深刻になる…。我々はシリア領内でテロ組織と戦わなければ、我々はトルコで戦わざるを得なくなる…。シリア国内には40,000人から60,000人のテロリストが教練を受け、我が国にとって脅威となっている」。
「我々はすでに、シリア政府側の2,000人以上を殺害し、車輌300輌、滑走路、化学兵器庫を破壊した」。
AFP, February 29, 2020、ANHA, February 29, 2020、AP, February 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 29, 2020、Reuters, February 29, 2020、SANA, February 29, 2020、SOHR, February 29, 2020、UPI, February 29, 2020などをもとに作成。
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