人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、トルコによる4度目のシリアへの侵攻作戦である「春の盾」作戦をめぐって、シリア政府を批判する一方、侵攻に対抗するために参戦する意思を示した。
声明のなかで、シリア民主軍は「トルコは緊張緩和地帯にかかる合意に乗じるとともに、アダナ合意を拡大解釈し、シリア北部を制圧し、避難してきた戦闘員を自分たちの兵士を自分たちのアジェンダのために奉仕させている」と非難、「シリアの国家建設と復興のため、バランスのとれた事態収拾に参加する意思がある」と表明した。
一方、民間人を巻き込んだかたちで行われているシリア軍の攻撃についても「シリア国民の悲劇は政権が体系的に行使した暴力という言葉から始まった」としたうえで、「イドリブ県は激戦に直面しており、シリア国民の苦しみが増し、避難の波が拡がっている。シリアを分割しようと地域諸国や諸外国が介入したためだ…。アサド政権は地域や世界の諸勢力のシリア政策に依存しており、主権という概念は、シリア国民や国家を犠牲にして描かれる(諸外国)のアジェンダにシリア人による決定権が従属することで、その価値を失った」と非難した。
AFP, March 3, 2020、ANHA, March 3, 2020、AP, March 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2020、Reuters, March 3, 2020、SANA, March 3, 2020、SOHR, March 3, 2020、UPI, March 3, 2020などをもとに作成。
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