トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、訪問先のブリュッセル(ベルギー)で同行記者らに対して、ハサカ県カーミシュリー市一帯やダイル・ザウル県での石油収入をシリア復興に活用すべきだとロシアのヴラジミール・プーチン大統領に提案したと述べた。
エルドアン大統領は「私は、(ダイル・ザウル県とカーミシュリー市一帯での)石油生産を通じて破壊されたシリアの復興を財政的に支援するようプーチン大統領に対して提案した。また、我々はこうした事業に参加する用意があると伝えた。プーチン大統領は「それは可能だ」と答えてくれた」と述べた。
また「こうした方針に向けて措置が講じられれば、(ドナルド・)トランプ米大統領にも同様の提案をするだろう。こうすることで、それ(石油)がテロリストに利用されることなく、我々はシリア復興を支援する機会を得ることになる」と付言した。
一方、イドリブ県での停戦については「一時的なものではあっても、うまくいっている…。この状態が続き、持続的な停戦になればと思っている」と述べた。
ロシアのメディアが、5日のプーチン大統領との会談前に2分以上も待たされているエルドアン大統領の映像をリークしたことについては、「トルコ・ロシア関係がこの手の情報操作の試みの犠牲になることはない」と一蹴した。
欧州への渡航を希望するシリア難民の移動規制を解除したことについては、ギリシャに対して国境を開放するよう呼びかけるとともに、「ギリシャに定住するのではなく、他の欧州諸国に行こうとしている」と述べた。
AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。
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