SANA(3月24日付)は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、外出・移動制限を含む措置が政府の主導のもとで実施されているなか、住民に生活必需品を配送する試みが、若者たちのイニシアチブのもとで各地で行われていると伝えた。
**
ダマスカス県では、青年慈善協会が「家にいよう」と銘打ったキャンペーンをはじめ、ドゥンマル区のドゥンマル開発計画地区、ワーディー・マシャーリーア地区、ドゥンマル中心街地区、ウルード地区の高齢者を対象に、生活雑貨品を無料で配送することを始めた。
協会の代表を務めるムハンマド・カイス・ラマダーン氏によると、配送受付は電話で終日受け付けているという。
ダマスカス県ではまた、別の慈善グループがマッザ86地区でパン(フブズ)販売所の混雑を回避するため、無料でのパン宅配を開始したという。
グループの発起人の1人のシャーディー・スライマーン氏によると、マッザ86地区を10のブロックに分けて、ボランティアが各ブロックでのパンの配送を担当しているという。
**
一方、クナイトラ県では、ハーン・アルナバ市の住民がボランティア・チームを結成し、「家にいよう…あなたのパンを無料であなたの家に」と銘打った活動を開始し、住民にパンの無料配送を開始した。
ボランティア・チームのメンバーの1人であるアフマド・ジャリーダ氏によると、数日中に全県でパンを無料配送することをめざしているという。
このほか、ダイル・ザウル県では、家族計画協会傘下の女性支援エンパワーメント・センターがセンター内の裁縫所を活用して、手作りのマスクの制作を開始した。
センター長のイフラス・ウカイリーさんによると、1日400枚のマスクを制作しているという。
AFP, March 24, 2020、ANHA, March 24, 2020、AP, March 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2020、Reuters, March 24, 2020、SANA, March 24, 2020、SOHR, March 24, 2020、UPI, March 24, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…