国営のシリア・アラブ通信(SANA)は、新型コロナウイルス感染対策として外出や移動が制限されているなか、シリア各地で地元の住民による互助的な試みが続けられていると伝えた。
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アレッポ市のアルメニア福音教会は、住民が外出することなく、必需品を常時得られるようにするため、消毒用の機器、マスク、パンを配給する活動を始めた。
シリア小児がん患者治療看護協会(CCS)もアレッポ市で「あなたのパックをあなたの家に」と銘打った活動を始め、小児がん患者とその家族への支援を始めた。
CCSのマズナ・ウラビー理事長によると、このキャンペーンは、小児がん患者の家族に食糧パック100個を配給し、新型コロナウイルス感染予防策に伴う彼らの負担軽減をめざしているという。
ウラビー理事長は「小さな行動が支援を必要としている人々の生活に大きな変化をもたらすことができます」と述べ、キャンペーンに参加し、互いに助け合うよう呼びかけた。
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ハマー県のミスヤーフ市では、ボランティア・グループの「ムスタミッルーン」が「家にいよう」キャンペーンを始め、市内の高齢者や障害者への食糧品や必需品の無料配送を始めた。
代表を務めるアングリード・ワトファ氏によると、キャンペーンがミスヤーフ市の住民のニーズに応え、彼らの自宅待機を支援することが目的で、市内の多数の業者や市民の寄付によって、パンなどの食糧品を無料で住民に配送しているという。
「ムスタミッルーン」はまた、市内の高等学校、中学校などの施設の作業も行っている。
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タルトゥース県では、ボランティア・グループの「あなたの声を届けよう」が、新型コロナウイルス感染対策として就業・就労を制限されている戦死者、負傷兵、そして失踪者の家族を支援するため、食糧品や人道支援物資の配給を開始した。
「あなたの声を届けよう」は7人のボランティア活動家が、タルトゥース市、カドムース町、ハッターニーヤ村、ワーディー・サキー村、ジューフィーン村、フナイティク村、タワーヒーン町など県内各所の170世帯に、砂糖、米、食用油、トマト・ペースト、そして食材を配給している。
AFP, March 28, 2020、ANHA, March 28, 2020、AP, March 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2020、Reuters, March 28, 2020、SANA, March 28, 2020、SOHR, March 28, 2020、UPI, March 28, 2020などをもとに作成。
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