SANA(3月31日付)はシリア軍筋の話として、3月31日午後8時25分、イスラエル軍戦闘機複数機がレバノン領空を侵犯、ヒムス県に向かってミサイル複数発を発射したと伝えた。
シリア軍防空部隊はただちにこれを迎撃、ミサイル多数を撃破したという。
イスラエルがシリア領内をミサイル攻撃したのは、3月5日以来約1ヶ月ぶり。
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シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機によるミサイル攻撃は、ヒムス県西部のシャイーラート航空基地から県中部のT4航空基地(タイフール航空基地、ティヤース航空基地)に輸送機1機が移動したのを受けて行われた。
この攻撃で、イスラエル軍戦闘機はシャイーラート航空基地におよび同基地一帯に展開する「イランの民兵」の拠点複数カ所に対して、ミサイル8発以上を発射した。
レバノン24(3月31日付)によると、レバノン山地県キスラワーン郡、ジュベイル郡上空で、イスラエル軍戦闘機4機が低空で飛行し、旋回を繰り返す様子が確認されたという。
AFP, March 31, 2020、ANHA, March 31, 2020、AP, March 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2020、Lebanon 24, March 31, 2020、Reuters, March 31, 2020、SANA, March 31, 2020、SOHR, March 31, 2020、UPI, March 31, 2020などをもとに作成。
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