英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから27日目となる4月1日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。
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しかし、イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、アーフィス村、カンスフラ村、カフル・ウワイド村などを砲撃、アーフィス村で戦闘員1人が死亡した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
これに対して、シリア人権監視団やSANA(4月1日付)によると、マストゥーマ村近郊のトルコ軍拠点付近に展開する「決戦」作戦司令室が、シリア政府支配下のサラーキブ市を複数回にわたり砲撃した。
一方、トルコ軍は、戦車や装甲車など数十輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させた。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナーフィア村のシリア軍の拠点近くに仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士1人が死亡した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。
AFP, April 1, 2020、ANHA, April 1, 2020、AP, April 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 1, 2020、Reuters, April 1, 2020、SANA, April 1, 2020、SOHR, April 1, 2020、UPI, April 1, 2020などをもとに作成。
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