北・東シリア自治局はWHOがハサカ県カーミシュリー市で4月2日に新型コロナウイルス感染者が死亡していたと発表したことに反発(2020年4月17日)

北・東シリア自治局保健委員会(保健省)は声明を出し、世界保健機関(WHO)がシリア政府との共同統治下にあるハサカ県カーミシュリー市で新型コロナウィスル感染者1人が死亡したことを公表したことを明らかにしたうえで、自治局支配地域で感染が拡大した場合の責任はWHOにあると非難した。

声明によると、死亡したのは53歳の男性で、3月22日に発症してカーミシュリー市内の市立病院に入院、27日に市内の国立病院に転院、29日にPCR検査を受け、4月2日に死亡した後に感染が確認されたという。

声明では、WHOがこの事実を北・東シリア自治局に対して開示していなかったと指摘、支配地域内で感染が拡大した場合の責任はWHOにあると非難した。

なお、シリアの保健省は3月29日と30日に感染者がそれぞれ1人ずつ死亡したと発表している。

AFP, April 17, 2020、ANHA, April 17, 2020、AP, April 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 17, 2020、Reuters, April 17, 2020、SANA, April 17, 2020、SOHR, April 17, 2020、UPI, April 17, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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