英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから54日目となる4月28日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。
トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がダーラト・イッザ市近郊のカートゥーラ村の検問所に戦闘員を終結させ、同市に向かうトルコ軍の車列の進行を阻止した。
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イドリブ県では、ANHA(4月28日付)によると、シリア政府支配地域とを結ぶ通商用の通行所を設置しようとするシャーム解放機構の動きを阻止するためにトルコ軍が27日にマアーッラト・ナアサーン村一帯に設置した土塁を、シャーム解放機構が撤去した。
同地では、シャーム解放機構とトルコ軍、そしてその後援を受けるシャーム軍団(国民解放戦線所属)の緊張が高まっているという。
一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍の合同部隊がM4高速道路のタルナバ村からナイラブ村までの区間で合同パトロールを実施した。
合同パトロールは、トルコ軍が26日に「尊厳の座り込み」デモを強制排除して以降初めて。
このほか、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカンスフラ村、ファッティーラ村を砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
AFP, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。
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