トルコのドローンがアサーイシュ拠点を爆撃する一方、トルコ占領下のアフリーン市で大きな爆発、100人あまり死傷(2020年4月28日)

アレッポ県では、ANHA(4月28日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市で午前4時半頃、自治局の内務治安局(アサーイシュ)の拠点を爆撃、車輌などが被害を受けた。

一方、シリア人権監視団、ANHA、SANA(4月28日付)などによると、トルコ占領下のアフリーン市中心街のマフムーディーヤ地区(ラージュー街道)で、大きな爆発が発生した。

爆発が起きたのは、大衆市場にある国民軍の本部前で、タンクローリーに仕掛けられた爆弾が爆発し、シリア人権監視団によると、子供11人と戦闘員6人を含む46人が死亡、50人以上が負傷した(シリア人権監視団は29日、死者がさらに増え、子供11人と戦闘員12人を含む52人となったと発表した。)。

 

これに関して、トルコ国防省は声明を出し、「アフリーン市で爆弾が仕掛けられたタンクローリーが爆発し、民間人40人が死亡、47人以上が負傷した」としたうえで、「無垢の市民を狙った爆発の責任は人民防衛隊(YPG)にある」と非難した。

他方、アレッポ解放軍団は声明を出し、4月25と27日にシャッラー村近郊のアナービカ村などで、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍の車輌を攻撃するなどして、トルコ軍兵士2人と国民軍戦闘員3人を殺害したと発表した。

ANHA(4月28日付)が伝えた。

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ハサカ県では、SANA(4月28日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のダーウーディーヤ村、タッル・マンダル村、アニーク・ハワー村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のバーブ・ファラジュ村、ルバイアート村一帯で、シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍、国民軍と砲撃戦を行った。

AFP, April 28, 2020、Anadolu Ajansı, April 28, 2020、ANHA, April 28, 2020、AP, April 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2020、Reuters, April 28, 2020、SANA, April 28, 2020、SOHR, April 28, 2020、April 29, 2020、UPI, April 28, 2020などをもとに作成。

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