英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから56日目となる4月30日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。
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イドリブ県では、イナブ・バラディー(4月30日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がアレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路で合同パトロールを実施した。
パトロール部隊は、タルナバ村を出発、ナイラブ村にいたる区間を巡回した。
また、トルコ軍はアリーハー市一帯でビラを配布し、住民に協力を要請した。
シリア人権監視団によると、トルコ軍は一方、兵站物資を積んだ貨物車輌など25輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、クークフィーン村を砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
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クナイトラ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)によると、ザアルーラ村とハイラーン村を結ぶ街道でシリア軍のパトロール部隊が何者かの襲撃を受け、兵士2人が死亡した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スフナ市東のフマイマ村近郊で、シリア軍の車輌がダーイシュ(イスラーム国)によると思われる武装集団の要撃を受け、士官1人を含む6人が死亡した。
AFP, April 30, 2020、ANHA, April 30, 2020、AP, April 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 30, 2020、Reuters, April 30, 2020、SANA, April 30, 2020、SOHR, April 30, 2020、UPI, April 30, 2020などをもとに作成。
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