英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから77日目となる5月21日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市内で、ハマー県出身のシャーム解放機構の司令官の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた司令官が死亡した。
一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフル・ウワイド村、スフーフン村、フライフィル村、ファッティーラ村、ハルーバ村を砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市でシーア派の老人が何者かに撃たれて死亡した。
ハイト村でオートバイに乗った2人組が、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元司令官に発砲し、撃たれた元司令官は死亡した。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(5月21日付)によると、サナマイン市で親政権民兵1人が何者かに撃たれて死亡した。
AFP, May 21, 2020、ANHA, May 21, 2020、AP, May 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 21, 2020、Reuters, May 21, 2020、SANA, May 21, 2020、SOHR, May 21, 2020、UPI, May 21, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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