アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏は公式アカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)でコメントを発表し、シリアテル社に対する追徴金支払い問題をめぐって、同社の経営から排除され、財産が奪われていることに不快感を示した。
コメントの内容は以下の通り:
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「慈悲深く慈悲あまねきアッラーの御名において。
一部の人が私有財産を牛耳り、我々が彼らの要求に応じない場合、我々の行為に対して深刻な措置を講じると脅すことを許す超絶的な力を持った目に見えない手があることは間違いない。
最初に行われた脅しは、SY-TRAが何の権限もなく、しかもすでに振り込まれている1340億シリア・ポンド(約270億円)の支払いをシリアテルに課すというものだ。
第2に、要求の上限が引き上げられ、SY-TRAへの配当金を会社の収益の50%に引き上げることを我々に強要してきた。それは会社の倒産をもたらしかねず、我々は受け入れなかった。
第3に、会社の暫定業務執行取締役に指示が出され、取締役会長と取締役会を完全に孤立させ、自らの利益を追及しようとする社外の勢力の指示に従わせた。
第4に、会社の一部経営陣に圧力をかけ、取締役会長との連絡を阻止しようとした。
第5に、ご存知の通り、多くの社員を拘束し、それ以外の社員を脅して、社外の勢力からの指示に抗うことなく、従わせた。彼らは最近になってようやく釈放された。
第6に、我々ではなく、会社が支払うべき金額を保証するとして、我々、そして妻子の動産と不動産を差し押さえた。本来であれば、会社の財産を予防的に差し押さえるべきであるのに。
第7に、会社を司法監督下に置くことが要請された。法律や規則に反するこの要請が出される1日前に、会社が支払いに同意し、そのために直ちに準備を行うとしたにもかかわらずだ。シリアテルのような持株会社の場合、司法監督人による訴えは、(SY-TRAのような契約相手でなく)最低でも株主1人の要請を受けて行われるはずである。また(社員間ではなく)取締役員間で経営をめぐる意見の相違が生じた場合に限られるはずで、本来であれば適用されるものではない。
こうしたことに反して何らかの措置が講じられれば、法律や規則に対する明白な違反となり、そうした違反によって、憲法が保護する私的所有権を明白に侵害することになる。
第8に、取締役会長や取締役員と関わりを持つことを阻止するとして最高経営責任者を交代させたのち、その後任として任命された最高経営責任者に圧力をかけ、前任者の業務遂行について謝罪させたことだ。
私的財産権や個人の自由に対して行われているこうした行き過ぎ、違反、侵害の一切が、関係者を排除し、あるいは彼らの承知しないところで、行われてよいのか?!
これまで述べたことは、いずれも、こうした行き過ぎや侵害行為を食い止め、我々が施行されている法律と規則のみに従って要求している正義を貫くためだけに、我々が関係者に知らせたいと思っていることだ。
近いうちに、法律や規則が適用され、不正に苦しむ者が、法的資格を有さない会社の司法監督人の要請に応えないことで正義を貫くことになるのか、法律や規則が保護している権利や所有権が無視され、会社の総会で合法的に選ばれた取締役会が、会社の運営や決定にかかる権限を行使することを阻止され、株主の真の希望を代表してない不当な司法監督人、あるいは法律擁護者が取締役会に取って代わるのか、決着が付くことになる。
次のような言葉で締めくくりたい。この会社は過去10年にわたり、そして今も、株主の利益の70%を慈善活動に費やし、こうした支援を困った人それぞれに、1日たりとも寄り添わなかったことはなかった。この数年間に供出した金額は膨大な額に達するが、それは寄付金を受けるに値する人々への神からの贈り物だ。
こうした活動は、誰であろうと、寄付金を受けるに値する人々から取り上げることなどできない。率直に、明白に、そして勇気と信頼をもって繰り返したい。これらの寄付金をあなた方に届けることを阻止することなど誰もできない。誰もできない。誰もできないのだ。なぜなら、それは唯一の者の命令によるからだ。彼らが不正に苦しむ者に対する不正者を支援する姿勢に固執するなら、私を呪うがいい。この茶番を止め、不正者の足下から地面を揺るがすような神の介入がなければ、そうすればいい。
彼の力と威厳に、あなた方は驚愕することになろう。」
AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。
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