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SANA(1月17日付)は、シリア外務省筋の話として、シリアが「カタール高官によるアラブ軍派遣の声明に驚いている」としたうえで、「こうした呼びかけが事態を悪化させ、連盟の活動を頓挫させ、外国の干渉を誘発する」と「断固たる拒否」の姿勢を示したと伝えた。
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シリア政府は、議定書に基づきアラブ連盟監視団の増員に合意する用意があると発表した。
イラン・イスラーム革命防衛隊高官のアラビーヤ(1月17日付)での発言(後述)を受けるかたちでシリア・ムスリム同胞団のズハイル・サーリム報道官は声明を出し、イランがシリア国内の弾圧を支援していると断じて強く批判した。
同声明は「バッシャール・アサド体制は父の体制からシリアをアラブ国家からイラン枢軸に従属する国家に変貌させ…、イランの国益に奉仕し、シリア国民の国益を犠牲にしてきた…。テヘランの政府とそれに従う域内の諸勢力は、この革命を弾圧する実質的当事者となり、我々の国の内政に干渉し、体制を政治、情報、経済において支援し、さらに専門家、装備、武器、兵員を派遣することで治安、技術面でも支援してきた…。イラン高官は今日、革命防衛隊が内政干渉の準備ができていると宣言したが…、こうした声明は無視、黙殺の精神をもって(シリア国民に)受けとられざるを得ない」と述べた。
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シリア・ムスリム同胞団のマフムード・ファールーク・タイフール副監督者が『ハヤート』(1月18日付)の単独インタビューに応え、アサド政権が反体制活動を武装闘争や宗派対立にしようとしていると批判するとともに、国際社会の干渉が不可欠だと主張した。
またイランに関しては、治安面、軍事面、兵站面でアサド政権を支持しているとしたうえで、「狙撃兵のほとんどはイラン、ないしはレバノン出身者だ」と断じるとともに、イランの仲介によるアサド政権との和解提案を拒否したことを改めて明らかにした。
さらにヒズブッラーに関しては、前者がアサド大統領に依存し、弾圧と拷問に荷担していると断じた。
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シリア・クルド人国民イニシアチブのウマル・ウースー代表は、アサド大統領の恩赦を「重要なステップ」と評価、「いわゆる反体制勢力が取引材料としてきた逮捕者のカードが失われた」としたうえで、「シリアに陰謀を企てるアラブ諸国当事者の手からもカードが失われるだろう」と述べた。
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シリア国家建設潮流は声明を出し、アサド政権の恩赦を受けるかたちで、すべての逮捕者の氏名をリストで公表するよう求めた。
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空軍情報部の前ヒムス支部のアブドゥルカリーム・ナッバハーン准将はYoutubeなどで声明を出し、自身が軍を離反したことを明らかにするとともに、シャッビーハが反体制活動家らを脅迫するために女性を誘拐していると暴露した。
http://www.youtube.com/watch?v=E5Sb3yXJHOA
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『ザマーン・ワスル』(1月17日付)は、自由シリア軍のファールーク大隊が空軍情報部ヒムス支部付の曹長を拷問し、デモ参加者2人を殺害した自供させたとのビデオ映像が、ファールーク大隊発足以前に撮影された映像で、自由シリア軍を貶めることを目的としているものだと報じた。
SANA(1月17日付)によると、イドリブ県イドリブ市で武装テロ集団が警察の車輌を襲撃し、治安維持部隊兵士1人が死亡、イドリブ中央刑務所の女性職員2人が負傷した。
またサラーキブ市とイドリブ市を結ぶ街道に武装テロ集団が仕掛けた爆弾が爆発し、4人の市民が死亡、7人が負傷した。
さらにアリーハー市の墓地で武装テロ集団によって殺害されたと見られる市民の遺体4体が発見された。
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シリア革命総合委員会によると、ヒムス県、イドリブ県、ダマスカス県ザバダーニー市などで少なくとも30人が殺害された。
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シリア革命指導評議会なる組織によると、ヒムス県ヒムス市で子供1人、女性1人を含む6人が殺害された。
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シリア人権監視団によると、イドリブ県内のイドリブ市・アレッポ市を結ぶ街道で何ものかがしかけた爆弾が爆発し、マイクロバスに乗っていた民間人8人が死亡した。
また同県ハーン・シャイフーン市やヒムス県などで少なくとも8人が殺害された、という。
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UPI(1月17日付)は、ダマスカス県マイダーン地区で手榴弾が爆発したと報じた。死傷者はなかった。
『フィナンシャル・タイムズ』(1月17日付)は、複数のアラブ連盟監視団メンバーの話として、カタールのハマド・ブン・ハリーファ首長がアラブ連盟を通じたアサド政権への圧力を断念し、自由シリア軍支援など「別の手段」で煽動を継続する方針に転換しようとしていると報じた。
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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は訪問先のバーレーンの首都マナーマで記者会見で、「すべての考え方が議論のために提示される」と述べ、21日の閣僚委員会会合でアラブ軍のシリアへの派遣の是非が審議される可能性があることを示唆した。
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イラクのホシャル・ゼバリ外務大臣は22日に予定されている連盟外相会合でシリアへのアラブ軍の派遣が審議されるだろうと述べた。
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アラブ人権機構のアラー・シブリー事務局長は、アサド大統領に恩赦において、シリアの人権団体が報告した「革命参加者」が釈放されているのであればきわめて重要な進展だ、と述べ、アラブ軍の派遣に関して「実行不可能」と却下した。
レバノン・カターイブ党最高党首のアミーン・ジュマイイル元大統領は『サフィール』(1月17日付)に対して、「我々にはシリアの問題に関してどう対処するかで意見の相違があり、これは秘密ではない」と述べ、3月14日勢力内でアサド政権に対する対応に足並みの乱れがあることを認めた。
ジュマイイル元大統領はまた、「我々は変化を支持するが、レバノン自らがシリアの内政に身を乗り入れることには関心がない」と述べた。
AFP(1月17日付)は、イスラエル軍消息筋の話として、アサド政権が崩壊した場合、同政権が保有している生物化学兵器(その多くが東欧製)がヒズブッラーなどに拡散することをイスラエルが懸念していると報じた。
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イラン・イスラーム革命防衛隊筋はアラビーヤ(1月17日付)に対して、シリア情勢を国内問題とみなしつつも、シリアが外圧に曝された場合、イランが防共協定に基づきそれを放置しないと述べ、「少なくともシリアにおける我々の同胞は事態は良好で、2ヵ月以内に事は決着するだろうと言っている」と明らかにした。
イランのアーラム・ニュース・ネットワーク(1月17日付)は、イラン外務双方同官がアラブ諸国および諸外国によるシリアへの干渉の呼びかけを拒否し、対話による問題解決を支持するとの姿勢を改めて強調したと報じた。
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『ハヤート』(1月18日付)によると、ロシアが安保理に提出したシリア問題に関する決議案(修正案)に関して、西側外交筋は「決議案で見たいと思っていたことが文言のなかには存在しない」と述べ、失望感を露わにした。
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バラク・オバマ米大統領は米訪問中のアブドゥッラー・ヨルダン国王と会談し、シリア情勢に関して「受け入れられない暴力のレベルに注目し続けている」と述べ、アサド政権への圧力強化への意思を示した。
AFP, January 17, 2012、Akhbar al-Sharq, January 17, 2012、Alarabia.net, January 17, 2012, January 18, 2012、The Financial Times, January 17, 2012、al-Hayat, January 18, 2012、Kull-na Shuraka’, January 17, 2012、Naharnet.com, January
17, 2012、Reuters, January 17, 2012、al-Safir, January 17, 2012、SANA, January 17, 2012、UPI, January 17, 2012、Zamān al-Wasl, January 17, 2012などをもとに作成。
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イドリブ県では、テレグラムの「…
イランを訪問中のバッサーム・サ…