イドリブ県ではシリア軍と「決戦」作戦司令室が散発的に交戦(2020年6月25日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから112日目を迎えた。

シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村、バーラ村を砲撃した。

またバイニーン村に進攻したシリア軍と国民解放戦線が交戦、国民解放戦線はシリア軍を撃退した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

なお、イドリブ県では「決戦」作戦司令室に加えて、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する「堅固に持せよ」作戦司令室が活動を続けている。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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