アスタナ会議の保証国であるロシア、トルコ、イランの首脳がテレビ会議システムを通じて首脳会談を行い、シリア情勢への対応について協議した。
会談に臨んだのは、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、イランのハサン・ロウハーニー大統領。
会談後に発表された声明で、三カ国の首脳は、シリアの独立と領土の一体性の維持を強く遵守する必要を確認、「テロとの戦い」を口実としたこれを侵害しようとする試み、いわゆる「自治局」支援などあらゆる分離主義的な試みを拒否すると強調した。
イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯(第1ゾーン)については、同地での停戦維持にかかる諸合意を完全履行する必要を確認した。
そのうえで、シリア危機に軍事的解決はなく、国連安保理決議第2254号に基づいた政治プロセスによる問題解決を改めて主唱した。
一方、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)、その他のアル=カーイダ系の組織については、その根絶に向けて協力を継続することを確認した。
また、欧米諸国による一方的な制裁に異議を唱える一方、人道支援、難民・国内避難民(IDPs)の帰還に向けた行動を継続する必要を強調した。
SANA(7月1日付)などが伝えた。
AFP, July 1, 2020、ANHA, July 1, 2020、AP, July 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2020、Reuters, July 1, 2020、SANA, July 1, 2020、SOHR, July 1, 2020、UPI, July 1, 2020などをもとに作成。
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