米国務省のモーガン・オータガス報道官は、シリアの第3期人民議会選挙に関して「シリアでは、バアス党が政権を掌握して以降、自由で公正な選挙は行われていない。今回も例外ではない」と述べ、選挙を承認しない意向を示した。
オータガス報道官は「選挙関係者が、バアス党の立候補者があらかじめ書かれた投票用紙を配布したことを示す確たる証拠を持っており…、国民が圧力を受けて投票所に向かったとの情報もあり、有権者のプライバシーは尊重されていない」、「現在シリア国外にいるシリア人の数は国内人口の4分の1近くに達しているが…、彼らは投票権を与えられなかった」と批判、「アサドは、偽装されたこの選挙を、彼が言うところの「西側の陰謀」に対抗することに成功したものとして示そうとしている」と断じた。
また、「国連安保理決議第2254号に基づいて、シリアでの選挙は、国連の監督のもと、在外居住者を含むすべてのシリア人が参加したかたちで、自由且つ公正に実施されねばならない…。国際社会は、体制に誤った正統性を付与し、政治プロセスを妨害しようとするこの疑念に満ちた選挙に目を向け続ける」と付言した。
AFP, July 21, 2020、ANHA, July 21, 2020、AP, July 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2020、Reuters, July 21, 2020、SANA, July 21, 2020、SOHR, July 21, 2020、UPI, July 21, 2020などをもとに作成。
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