アサド大統領のいとこのマフルーフ氏は治安当局がシャーム・ホールディング社とオルニナ社の契約をめぐる不正をでっち上げたと非難(2020年7月26日)

アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)に新たなメッセージを投稿した。

投稿の内容は以下の通り:

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「ハリウッド・シリーズが、戦争成金以外にこの国に投資することを許さない一部の治安機関によって今も続けられている。青年たちが交わしていた自由貿易区の契約が恣意的に破棄され、多くの投資家がさまざまな口実で圧力を受け、その事業を反故にされ、財産を奪われた。彼らは、シリア経済を支えてきた株主70人以上が所属するシャーム・ホールティング社、そして経済を再活性化させたであろう同社のプロジェクトにも手を出した。司法監督人が同社に押しつけられた。ほんのわずかな株式(同社の1%以下)を取得したという新たな株主の1人が、一連の逮捕によって社員らが抑圧と圧力に晒らされるなか、治安機関の支援を受けて、シャーム・ホールティング社とオルニナ社の間で契約が交わされたことを突き止めたというのが理由だ。そのことについて、彼らはよく理解していないにもかかわらず、我々が契約金を横領し、国外の口座に振り込んだという話を捏ち上げたのだ…。無知どもよ、人々に対する不正と中傷はもうたくさんだ。契約書をよく読めば、オルニナ社をはじめとするこの手の企業が、シャーム・ホールティングに対する制裁を回避する役割と目的を果たしており、制裁を科されている企業と直接関係を結びたくないサプライヤーに代価の一部を支払う手段になっていると結論づけるはずだ。取得された契約金は、シャーム・ホールディングの口座に今もある。すべての契約は会社で管理されている。我々は、司法監督人に委ねられたこれらの契約が改ざんされ、消失しないことを願っている…。ここで問いが生じる。司法はなぜ我が社の社員だった人物を司法監督人に選んだのか? この人物は最近まで3ヶ月にわたって逮捕され、要求されていたすべてに応じるまで出所できなかった人物だ…。これは偶然なのか、それともこの件にも治安機関は関係があるのか?

最後に、我々はシャーム・ホールディングのパートナー諸氏に言いたい。無垢の若者に起こることに関して、我々を許して欲しい、と。

崇高にして偉大なるアッラーの他に全能なる力はない。」

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ダマスカス県第1民事商業初審裁判所は7月22日、シャーム・ホールディング社の司法監督者にハキーム・ナースィル・マフフード氏を任命していた。

任命は、同社の株主の1人であるアフマド・ハリール・ハリール氏が7月19日に、取締役会副会長を務めるマフルーフ氏が詐欺を働いたとして、同氏と会社に対して訴訟を起こしたことを受けた措置。

起訴状によると、マフルーフ氏は「オルニナ」というペーパー・カンパニーを立ち上げ、同社を迂回して、シャーム・ホールディング社の資金の一部を自身の口座に振り込んでいたという。

AFP, July 27, 2020、Alarabia, July 24, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、https://arabi21.com/, July 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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