ユーフラテス通信(FHA、8月7日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の治安機関が、アカイダート部族の族長の一人のおじにあたるマトシャル・ハンムード・ジャドアーン・ハフル氏らの暗殺事件の容疑者として男性1人を逮捕したと伝えた。
逮捕されたのは、アブドゥッラッザーク・ナウワーフ・クタイ容疑者。
クタイ容疑者は、シリアの諜報機関(ムハーバラート)、とりわけ政治治安局ハサカ県支部がハフル氏らアラブ系部族の族長や名士を標的とする「暗殺セル」を組織していたことを認めたという。
FHAによると、クタイ氏は1981年生まれ、ハサカ県シャッダーディー郡の出身。
シリア民主軍によって7月29日に同郡内で逮捕された。
取り調べに対して、クタイ容疑者は、ムハーバラートによって結成された「アラブ武装抵抗」を名乗る組織の創設時からのメンバーで、この組織は、アラブ系部族の族長、北・東シリア自治局の傘下にある地元評議会の議長、裁判所の判事らの暗殺を目的としているという。
クタイ容疑者は、面会したFHAに対して、「ダイル・ザウル市での部族長2人暗殺はダイル・ザウル県の暗殺細胞が実行した。だが、ハサカ県の暗殺細胞はまだ活動していない」などと述べたという。
AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、FHA, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。
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