『シャルク・アウサト』(8月8日付)は、ダイル・ザウル県ズィーバーン町、ハワーイジュ村などでアラブ系部族による抗議デモと蜂起が続くなか、アカイダート部族の族長や名士が有志連合を主導する米軍と会談し、部族側の要求を示したと伝えた。
アカイダート部族のシャイフの一人は、同紙に対して「ズィーバーン町で、米軍の士官複数が出席し、事態収拾に向けた会合が開かれた。人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に近い部族からも複数人が出席した」と述べた。
このシャイフは「(会合での要求は)もはや事態収拾全般に限定されるものではなかった。シリア民主軍によって奪われている権利の回復が求められた。なかでも、この地域の住民は自治から排除され、クルディスタン労働者党(PKK)のメンバーに委ねられている。とくに治安や石油といった部門がそうだ」としたうえで、次のように述べた。
「シャイフたちの要求は、アラブ人による政治的な地元自治局の結成に集中した。この自治局は、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県の農村地域の自治を統括するものだ。また、アラブ系部族の子息からなる軍隊を設置し、治安維持、汚職撲滅にあたることも求められた」。
AFP, August 9, 2020、ANHA, August 9, 2020、AP, August 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2020、Reuters, August 9, 2020、SANA, August 9, 2020、SOHR, August 9, 2020、UPI, August 9, 2020などをもとに作成。
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