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「シリアのための世界行進」運動が、3日間の予定で、シリア国内の都市、諸外国のシリア大使館・領事館前で、アサド政権の「改革支持、内政干渉拒否」を訴えるデモ・集会を組織・開催した。
SANA(3月15日付)は、ダマスカス県など各地で「数百万」の市民が集まり、外国の干渉拒否、アサド大統領が指導する改革プログラム支持を訴えたと報じ、集会の写真、ビデオ多数を公開した。
集会は、ダマスカス県内ウマウィーイーン広場、アレッポ市、ラタキア市、ラッカ市、スワイダー市、タルトゥース市、ハサカ市、ミスヤーフ市(タルトゥース県)、サルハブ市(ハマー県)、ヒムス市、ダルアー市などで開催された。
一方、BBC(3月15日付)は「数千人」が参加したと報じた。
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『ガーディアン』(3月15日付)は、アサド大統領のメールに関する続報で、義父で英国在住の心臓外科医ファウワーズ・アフラス氏が大統領にメールで、反体制勢力が発信する子供への虐待の映像にどう対処すべきかなどを指南していた、と報じた。
イドリブ県では、『ワタン』(3月15日付)によると、関係当局が制圧したイドリブ市および各市町村で反体制勢力の追跡摘発を継続しており、「テロリスト」はほとんどが逃走した。
SANA(3月15日付)は、ザーウィヤ山のカフルナブル市、ハザーズィーン村、マアッラト・ヌウマーン市で関係当局と武装テロ集団が交戦し、後者のメンバー4人を殺害し多数を逮捕した、と報じた。
一方、シリア人権監視団によると、イドリブ市近郊のワーディー・ハーリドで「激しい拷問」のあとが残った遺体23体が見つかった。
また、マアッラト・ハルマ、ハーン・シャイフーンなどでの軍・治安部隊による掃討作戦で5人が殺害された、という。
また、『ハヤート』(3月16日付)は、複数の活動家がイドリブ市での攻撃で殺害された民間人114人の氏名を発表した、と報じた。
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ハサカ県では、『クッルナー・シュラカー』(3月15日付)によると、政治治安部(治安機関)がハサカ市で、灯油を求めて同局近くで集まっていた市民に発砲、8人を殺害した。
また『クッルナー・シュラカー』(3月15日付)によると、市内スーク・ハドラで乗り合いタクシーの運転手が料金値上げと灯油の供給保障を求めて道路を封鎖、これに市民らも参加して反体制デモへと発展した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ムーハサン市で軍・治安部隊と離反兵が激しく交戦した。
『クッルナー・シュラカー』(3月15日付)は、信頼できるクルド筋からの話として、シリア国民評議会の使節団がイラク・クルディスタンのアブリールを秘密裏に訪問し、シリアおよびイラクのクルド民族主義勢力各派と会談した、と報じた。
アブドゥルバースィト・スィーダー氏(クルド人)らからなる使節団は、シリア・クルド国民評議会の渉外局メンバー、イラク・クルディスタン地域政府首脳ら会談し、シリア・クルド国民評議会とシリア国民評議会の統合の是非が議論されたという。
トルコのベシル・アタライ副首相は、「トルコはシリア領内でアサド大統領の軍による攻撃から民間人を保護するため緊急(避難)地域の設置を検討している」と述べた。
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トルコ赤新月社のアフメト・ルトフィ代表は、トルコ領内に約50万人の避難民が逃れている、と発表した。
シリア人の多くは、トルコが仏委任統治時代のシリアから1930年代末に割譲・併合したアレキサンドレッタ地方(トルコ名でハタイ県)に避難している。
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トルコ外務省のセルチュク・オナル報道官は記者会見で、「ハタイ県に逃れてきた人々のなかに、シリア軍で7番目に高位の士官がいる」と発表した。
同士官の氏名、階級、所属は不明。
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在外シリア人活動家など数百人からなる「自由船団」が人道支援のためトルコ経由でシリアへの入国を試みたが、キリス市近郊でトルコ当局に阻止された。
ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長がテレビ演説を行い、「犠牲を顧みずにシリアの体制転覆をめざす者は挫折するだろう」と述べた。
レバノン国内情勢をめぐって3月14日勢力を批判したナスルッラー書記長は、シリア情勢に関して以下のように述べた。
「危機が始まって1年が経った。我々はすべての当事者に1年を振り返るよう呼びかけ、その結果、政治的解決のみが混乱を収束させ得るとの結論に達した。それ以外のいかなることも流血をもたらすだけだろう…。犠牲を顧みずシリアの体制転覆をめざす者は挫折するだろう…。レバノン人そしてシリアの隣人として政治的解決をめざすというのが我々の関心事である。シリア人は改革を断行せねばならない…。我々はレジスタンスを支援する人々を支持する」。
イラクの反体制武装組織、イラク抵抗イスラーム戦線シャリーア委員会(通称ジャーミア、JAMA)は声明を出し、同戦線の武装部門であるサラーフッディーン・アイユービー大隊が、「すべてのエネルギーと力を駆使してシリア国民を救済する」との意思を表明し、アサド政権打倒に向けたジハードと武装闘争を行うと宣言した。
国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長は、国連職員やイスラーム諸国会議機構の職員ら多数が、ヒムス、ハマー、タルトゥース、ラタキア、アレッポ、ダイル・ザウル、ダマスカス郊外県各地区訪問での人道任務に参加する、と発表した。
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『ハヤート』(3月16日付)は、コフィ・アナン・シリア危機担当国連・アラブ連盟合同特使の訪問時に、シリア政府が、反体制勢力の政府当局への武器引き渡しと引き替えに政治犯への恩赦をするという提案を行ったと報じた。
アフマド・ファウズィー特使付報道官によると、アナン特使はこの提案を検討中だという。
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『ハヤート』(3月16日付)によると、イランはシリアに約40トンの医療・人道支援を送った。
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アルジェリアのムラード・マドリスィー外務大臣は、イタリア外相との会談後の会見で、両国がシリアへの人道支援を行う必要がある点で意見が一致したと述べた。
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フランスのアラン・ジュペ外務大臣は、シリア情勢に関して、内戦回避という立場から反体制勢力への武器供与の意思はないと述べた。
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イタリア、オランダ、クウェート、バーレーンの外務省は、シリアでの暴力に抗議するため、在ダマスカス大使館の閉鎖を決定したと発表した。
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ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリア国内での弾圧に関して「焦土作戦」と非難した。
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GCC事務局は、アサド政権による弾圧に抗議するため、ダマスカスの加盟国大使館を閉鎖する、と発表した。
AFP, March 15, 2012、Akhbar al-Sharq, March 15, 2012, March 16, 2012、The Guardian, March 15, 2012、al-Hayat, March 16, 2012, March 17, 2012、Kull-na Shuraka’, March 15, 2012、Naharnet.com, March 15, 2012、Reuters, March 15, 2012、SANA, March 15, 2012などをもとに作成。
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