前日のロシア軍の爆撃を受けて、トルコ軍がイドリブ県に車輌約450輌を派遣、シリア政府支配地域を砲撃(2020年8月19日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから166日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が、兵站物資を積んだ車輌約450輌を7回に分けて、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

ロシア軍が8月18日にシャイフ・バフル村、ハルブヌーシュ村を爆撃し、緊張が高まったのを受けた動き。

トルコ軍はまた、シリア政府支配下のハーン・スブル村を砲撃、「決戦」作戦司令室も、ハントゥーティーン村、マアッラト・ヌウマーン市近郊を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対し、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるシャイフ・バフル村、ハルブヌーシュ村、ザーウィヤ山地方のスフーフン村などを砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にある県北部のダイル・ハッサーン村では、若者どうしの喧嘩で、1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カフルタアール村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, August 19, 2020、ANHA, August 19, 2020、AP, August 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 19, 2020、Reuters, August 19, 2020、SANA, August 19, 2020、SOHR, August 19, 2020、UPI, August 19, 2020などをもとに作成。

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