イドリブ県では、シャーム・ネットワーク(8月28日付)によると、M4高速道路沿線のジスル・シュグール市の南に位置するサッラト・ズフール村にあるトルコ軍の拠点近くで爆弾が仕掛けられていたオートバイが爆発し、拠点の警備に当たっていた守衛1人が死亡した。
シリア人権監視団によると、死亡したのは守衛ではなく住民で、爆弾が仕掛けられていたのはオートバイではなく車。
拠点は村の中学校を転用したもの。
拠点に駐留するトルコ軍兵士と護衛戦闘員が、オートバイの接近を確認し、これを破壊したが、その際の爆発で1人が死亡した。
オートバイでの攻撃を試みた武装集団は、護衛にあたっていた国民解放戦線に所属するシャーム軍団と交戦、これにより、シャーム軍団の戦闘員複数が負傷した。
また、武装集団に対するトルコ軍の無差別発砲の巻き添えとなって、住民多数が負傷した。
事件を受けて、トルコ軍はM4高速道路沿線のイシュタブリク村からナフラヤー村にいたる地域で厳戒態勢を敷き、無人偵察機(ドローン)を投入して偵察活動を強化した。
一方、シリア人権監視団によると、ダイル・サンバル村で、国民解放戦線に所属するハムザ師団の本部が正体不明の武装集団の襲撃を受け、戦闘員複数が負傷した。
AFP, August 28, 2020、ANHA, August 28, 2020、AP, August 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2020、Reuters, August 28, 2020、SANA, August 28, 2020、SOHR, August 28, 2020、UPI, August 28, 2020などをもとに作成。
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