制憲委員会(憲法委員会)の小会議が、スイスのジュネーブにある国連本部で8月27日から開催していた第3ラウンドの会合を閉会した。
ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は第3ラウンド閉幕後に記者会見を開き、会合での議論に冠して、シリア政府、反体制派、市民社会の各代表団の間に意見の相違が見られたものの、各々が熱意を示して議論を行ったと評価、次回のラウンドの日程と議題を確定することを希望すると述べ、制憲委員会の活動を継続、進展させねばならいと強調した。
一方、反体制派が求める新憲法制定に向けた動きについては、「今のところ新憲法起草の作業は行われてない」と述べた。
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SANA(8月29日付)によると、第3ラウンドは「愛国的基本原則」と題して開催され、シリア政府代表団は、国民アイデンティティと文化的多様性を二大柱とする国民諸原則を提示し、次回ラウンドの議論の基礎とすることに成功した。
だが、それ以外の項目については、他の代表団の妨害に遭い、議論の俎上に載せることができなかった。
AFP, August 29, 2020、ANHA, August 29, 2020、AP, August 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2020、Reuters, August 29, 2020、SANA, August 29, 2020、SOHR, August 29, 2020、UPI, August 29, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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