ドナルド・トランプ米大統領はフォックス・チャンネルのトーク番組「フォックス・アンド・フレンズ」のなかで、アサド大統領を排除するために「一撃」を加えようとしたが、ジェームズ・マティス前国務長官に阻止されたとして、前国務長官を非難した。
トランプ大統領は、2018年に出版された『ワシントン・ポスト』紙のボブ・ウッドワード記者の著書『恐怖』のなかで、自身がマティス前国務長官に電話をかけ、2017年に民間人に対して化学兵器で攻撃を行った独裁者であるアサド大統領を殺したいと伝えたと書かれていることに関して質問されたことを受けて、こう答えた。
「私は彼(アサド大統領)を排除したかった。すべてお膳立てしたのに、マティスはやりたがらなかった。マティスはきわめて過大評価された将軍だ…。ひどい指導者だった」と述べた。
『恐怖』には、このときの様子について、トランプ大統領が「彼(アサド大統領)ぶっ殺そう! やろうぜ。連中を何人もぶっ殺そう」と言ったとしている。
だが、これに対して、マティス前国務長官は「我々はよくよく考えねばならない」として、これを拒否、その後、シリア領内への限定的なミサイル攻撃を計画したという。
トランプ大統領はまた、「フォックス・アンド・フレンズ」のなかで「マティス前国務長官はアサドを排除しなかったことを後悔しなかった…。私も後悔していない。そうしてもしなくても暮らすことはできた。私が彼(アサド)を良い人間ではないと思っていることは分かるだろ。やりたければ、彼を排除するために撃っていた…。でも、マティスはそうすることに反対した」と述べた。
AFP, September 15, 2020、ANHA, September 15, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2020、Fox News, September 15, 2020、Reuters, September 15, 2020、SANA, September 15, 2020、SOHR, September 15, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月24日付…
イスラエル軍は午前11時36分…
イドリブ県では、テレグラムの「…
ハサカ県、シリア人権監視団によ…