人民議会で、大統領選挙日程を審議する特別会が召集され、ムハンマド・ジハード・ラッハーム議長が6月3日に大統領選挙の投票を行うと発表した。
ラッハーム議長は特別会で「シリア国内に居住する国民のため…シリア・アラブ共和国大統領選挙(投票)を…6月3日の午前7時から午後7時までに行うと決定する」と述べた。
ラッハーム議長はまた「シリア国外に居住する国民による在外公館での投票は5月28日の現地時間午前7時から午後7時までに行う」と付言した。
選挙の日程に関して、ラッハーム議長は「憲法に従い、大統領選挙への立候補の門戸を開き…、立候補希望者は最高憲法裁判所に対して、4月22日火曜日の早朝から5月1日木曜日までに立候補届を提出する」よう呼びかけた。
そのうえで「司法の完全なる監視のもとで自由でクリーンな選挙が行われるだろう」と主張、シリア国民に対して「投票箱を通じて自らの意思を表明し、民主的行為を通じて自らの文明的な意思を示し、勝利に向かってシリアを指導するにふさわしく、またその能力を持つと考える立候補者を選出する権利を行使」するよう求めた。
SANA(4月21日付)が伝えた。
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SANA(4月22日付)によると、ダマスカス県ムハージリーン区フールシード広場で「シリア国旗で殉教者慰霊」と銘打って集会が開かれ、宗教関係者、ダマスカス県議会議員、バアス党ダマスカス支部メンバーらが参加し、慰霊碑がシリア国旗の色で彩った。
またダマスカス郊外県のハルブーン市、クナイトラ県のハーン・アルナバ市、アレッポ大学経済学部キャンパスでは、軍による「テロとの戦い」支持を訴えるデモ行進が行われ、住民らが参加した。
このほか、レバノンの首都ベイルートにあるシリア大使館でシリア独立(4月17日)を記念して集会が開かれ、レバノン在住のシリア人が参加した。
集会ではアブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使が「大統領選挙は、レジスタンス、敵に対する挑戦、勝利を確定することを意味している…。選挙は、シリア国民とは誰なのかということを真に投影したイメージを世界が読み取る好機となる」と鼓舞した。
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『ハヤート』(4月22日付)は、人民議会による大統領選挙日程決定を受け、レバノンで避難生活を送る避難民の帰国を奨励する動きが政権支持者の間でにわかに広まっている、と報じた。
同報道によると、アフマド・シャッラーシュ人民議会議員(ダルアー県選出)は、ダルアー県シハービーヤ村からの避難民とレバノンで面談し、「帰宅し、人と石を積み上げ家を再建」するよう呼びかけたという。
AFP, April 21, 2014、AP, April 21, 2014、ARA News, April 21, 2014、Champress, April 21, 2014、al-Hayat, April 22, 2014、Iraqinews.com, April 21, 2014、Kull-na Shuraka’, April 21, 2014、Naharnet, April 21, 2014、NNA, April 21, 2014、Reuters, April 21, 2014、SANA, April 21, 2014、UPI, April 21, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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