レバノンのムスタファー・アディーブ首相は、バアブダー市にある大統領宮殿でミシェル・アウン大統領と会談し、組閣を辞退すると伝え、大統領はこれを受理した。
駐ドイツ大使を務めていたアディーブ氏は8月31日、アウン大統領の首班指名を受け、組閣に向けた調整を行っていた。
アディーブ氏は会談後の記者会見で「最終段階まで努力を続け、挙国一致をめざしたが、コンセンサスがもはや成立しないことが分かった。組閣の任務を継続することを辞退する。私の後任がこの困難な状況下で完全なるコンセンサスの実現を任されることを願う」と述べた。
アディーブ氏はまた「レバノン国民に謝罪したい…。改革チームを希求する国民の意思を実現できなかったことを…。技量と誠実さに基づいた専門家からなる内閣を発足していれば、(エマニュエル・)マクロン仏大統領はレバノンを支援するために国際社会を動員できていただろう」と付言した。
アディーブ氏は、8月4日のベイルート港での大規模爆発事件によって悪化が加速した経済・財政危機に対処するため、テクノクラートからなる内閣の発足をめざしていた。
だが、ヒズブッラーとアマル運動は、米国による親ヒズブッラー政治家・閣僚への制裁発動を受けて、財務大臣のポストを維持しようとして、組閣が難航していた。
AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ナハールネット(11月21日付…
イドリブ県では、テレグラムの「…